プルーン、ブルーベリーの品種特性とプルーンの摘果効果


[要約] [キーワード] [担当]中央農試・作物開発部・果樹科
[連絡先]電話0123(89)2285
[区分]北海道農業・作物
[分類]技術・参考



[背景・ねらい] [成果の内容・特徴]
  1. プルーンの品種特性
    (1)収穫期は8月上旬から10月の始めまで、品種により大きく異なる。「パープルアイ」は毎年安定して収量が多い。果実の大きさ、形、色は品種により大きく異なる。糖度は「サンプルーン」が高い。「アーリーリバー」と「サンタス」は未熟であると非常に酸味が強く、食べ頃の判断が難しい。雨よけ栽培は露地栽培よりも収穫期が遅れ、「パープルアイ」では雨よけ栽培の方が果実の酸度が低い(表1、一部データ省略)。
    (2)プルーンはブルーベリーとともにグレープフルーツ、りんご、西洋なしに比べて抗酸化活性が高い(表2)。プルーン品種の中では「チェーアン」が抗酸化活性が高い(表1)。
    (3)果実を浸水して、裂果程度を調査した結果、「チェーアン」「アーリーリバー」は裂果しにくい(データ省略)。
  2. ブルーベリーの品種特性
    (1)凍害や干ばつのため枯死樹が発生する品種が多く、「ハーバート」は全樹枯死した。凍害は「ブルークロップ」がもっとも多い(データ省略)。
    (2)樹冠の拡大が順調なのは「パトリオット」「バークレイ」「ノースランド」で収量もこれら3品種で多い(表3)。
    (3)果実の大きさは「ブルークロップ」「バークレイ」「スパータン」「ダロー」が2g前後で大きい。食味はそれほど大きな差はないが、「ノースブルー」「ブルーレイ」「ダロー」がやや不良である。日持ち性は、「スパータン」「ブルーヘブン」「ブルークロップ」がやや良い(表3、一部データ省略)。
    (4)アントシアニン量とポリフェノール量は「ノースランド」が多く、抗酸化活性も高い(表3、一部データ省略)。
  3. プルーンの摘果効果
    (1)無摘果は未熟果や病果が多発し、収穫歩留まりが著しく低い(データ省略)。
    (2)適正な摘果程度を明らかにするため3水準の摘果程度を検討したところ、弱摘果は食味不良な未熟果の発生が多くなり、「パープルアイ」では毎年糖度が低い。しかし、弱摘果は無摘果ほどの悪影響はない。中摘果と強摘果では果実品質にほとんど差がない。以上の結果から、収量等を考慮し、適正な摘果程度を示した(表4)。
[成果の活用面・留意点] [具体的データ] [その他]
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