球根花きのコンテナ栽培による作期拡大技術


[要約] [キーワード] [担当]道立花・野菜技セ・研究部・花き科
[連絡先]電話0125-28-2800
[区分]北海道農業・作物
[分類]技術・普及



[背景・ねらい] [成果の活用面・留意点]
  1. アネモネは7月上旬定植で9月下旬からの採花となり、翌年4月まで採花を続けることができる。夏期にコンテナを冷却すると単価の高い年内の収量が増加し、良花率も高くなる(図1)。品種別ではマリアンヌ系品種よりモナリザ系品種の方が収量は多いが、良花本数では差がない(図2)。コンテナに定植してから9月下旬までは露地で管理でき、秋出し品目の後作としても導入可能である。その際は遮光するなどしてできるだけ涼しい条件で管理する。用土の低コスト化のために木質粉砕物(植繊機スギ間伐材)を利用することが可能である。
  2. ラナンキュラスは6〜8月に定植すると45〜60日で開花する。短日処理を施すと採花は約20日遅れるが、年内収量の増加が顕著であり、良花率も高くなる(図3)。これにより端境期であった秋期にラナンキュラスを出荷することが可能になる。また、夏期にコンテナを冷却すると収量、品質が向上する(図4)。高温期には生育停滞を起こしやすいため、高地温時の定植を避け、その後の管理にも注意する。
  3. チューリップのコンテナ利用による1月上旬〜2月上旬切りの作期では採花率が品種間でばらつくが、2月中旬切り以降の作期ではいずれの品種も高い採花率を示す(表1図5)。6月切りの作期では、品種によって芽の伸びすぎや茎折れが発生するため、品種選定に注意が必要である。
[成果の活用面と留意点] [具体的データ] [その他]
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