とうもろこしサイレージ多給時に適した併給飼料のタンパク質分解性


[要約]

[キーワード]

[担当]道立畜試・基盤研究部・病態生理科
[代表連絡先]電話0156-64-5321
[区分]北海道農業・畜産草地
[分類]研究・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. 乾乳牛において、飼料中のCS割合50%(乾物比)、CP含量16%のとき、ルーピン、大豆粕、加熱大豆粕等の混合比を変えることにより、SIP含量を30%から36%に高めるとルーメン内のNDF消化率は低下するが、デンプン消化率は変化しない(表1)。
  2. 高SIP飼料給与時には、微生物態窒素合成効率が低SIP飼料給与時の1.5倍となり、窒素摂取量に対する十二指腸への総窒素移行量および微生物態窒素移行量が高まる傾向にある(表2)。
  3. 飼料中RUP含量を29%CPから32%CPに高めても養分摂取量、消化率および微生物態窒素合成量は変化しない(表1表2)。
  4. ルーメン液のpH、VFA濃度およびアンモニア態窒素濃度にはSIPおよびRUP含量の影響がみられず、SIP含量を高めてもルーメン液のアンモニア態窒素濃度は変化しない(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. とうもろこしサイレージ多給時における、ルーメン内のデンプン分解性に合わせた配合飼料を開発する際の基礎資料となる。
  2. 本試験はCP中のSIP含量30〜36%、 RUP含量29〜32%で得られた結果である。

平成19年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
「タンパク質分解性の違いがとうもろこしサイレージ多給時におけるルーメン微生物態窒素合成に及ぼす影響」(研究参考)

[具体的データ]

[その他]

 



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