空気膜フィルムハウスの特性および燃料節減効果


[要約]

[キーワード]

[担当]道立花野技セ・研究部・花き科 
[代表連絡先]電話0125-28-2800  
[区分]北海道農業・水田・園芸作
[分類]技術・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. 加温設定温度12℃で対照の慣行ハウスに比べ1〜2月で約30%の燃料を節約できる。 気温が高くなるにつれて節減率が低くなる(図1)。
  2. 加温期間の12〜3月の空気膜ハウス内の平均気温は1.5〜2.0℃前後高くなり、最低、 最高気温も空気膜ハウスの方が高い。湿度は同等である(図2)。
  3. 加温期間の地温は空気膜ハウスの方が1.5〜2.0℃程度高くなる
  4. 無加温期間の4〜10月では気温、地温とも慣行ハウスとの差は認められない。
  5. 空気膜ハウス内平均照度は慣行ハウスに比べ12〜2月中旬まで20%、2月下旬〜10 月までは10〜15%低下する(図3)。
  6. 耐風性(試験期間中最大風速15m/s)に問題はない。雪の滑落性はほぼ同等であった が低温無風時などにやや低い傾向も認められる 。空気膜フィルムの間での結露はほとん ど認められない。
  7. 空気膜ハウスのチューリップは生育、開花が早く、切り花品質が優れる(表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 燃料削減を目的とする空気膜フィルム導入時の参考とする。経済性も考慮し、加温期 間の長い作型について採用を検討する。
  2. 本試験は東罐興産株式会社「ふくら〜夢」を使用して実施したものである。
  3. ハウス内の照度が10〜20%程度低下するため作付品目選定に留意する。
平成20年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名および区分
   「空気膜フィルムの特性および燃料節減効果」(指導参考)

[具体的データ]

[その他]




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