北海道十勝地方における不耕作地の分布と土壌化学性


[要約]

[キーワード]

[担当]北海道農研・根圏域研究チーム
[代表連絡先]電話011-857-9260、電子メールseika-narch@naro.affrc.go.jp
[区分]バイオマス、北海道農業・畑作
[分類]研究・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. 2008年に十勝地方において不耕作地(計313筆)を目視により確認したところ、その約9割は、平野部周辺と海岸付近の丘陵地帯や中山間地に位置する(図)。また、約8割は、放棄前の利用形態が牧草地であり、調査時点で多年生雑草(牧草種、ギシギシ、ヨシ等)やササ類が繁茂する(表1)
  2. 十勝地方の7つの自治体から得られた耕作放棄地(計23筆)の情報をもとに、関係者から聞取り調査したところ、その半数(12筆)は開拓→畑地(水田)→草地→耕作放棄の変遷を経ている。さらに土壌調査した結果、土壌化学性の平均値は、一般的な畑地土壌の値や土壌診断基準値と比べて劣らない(表2)。しかし、分析値は圃場間で大きく変動しており、約4割(10筆)の圃場は、特に有効態リン酸量が基準値に満たない(平均3.3mg 100g-1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 不耕作地や耕作放棄地の解消、及び、資源作物の栽培試験、導入に向けた基礎資料となる。
  2. 耕作放棄地には土壌化学性の劣悪な圃場が含まれるため、利用前には土壌診断を実施した上で、適切な肥培管理が必要である。

[具体的データ]

[その他]




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