ナガイモによる高脂肪食摂取ラットでみられる糖代謝異常の改善作用


[要約]

[キーワード]

[担当]北海道農研・機能性利用研究北海道サブチーム
[代表連絡先]電話011-857-9260、電子メールseika-narch@naro.affrc.go.jp
[区分]北海道農業・畑作
[分類]研究・参考


[背景・ねらい]

[成果の内容・特徴]

  1. 耐糖能試験において、グルコース負荷後2時間目までの血糖総和面積(AUC)は糖代謝悪化の指標の一つである。高脂肪食を4週間摂取したラットでは健常食群と比較してAUC値が有意に高いが、生および加熱したナガイモを15%添加した高脂肪食を摂取したラットでは、そのAUC値が健常食を摂取したラットと差がない(図1)
  2. ヘモグロビンA1c は、1ヶ月間程度の血糖値の状態を反映する指標である。高脂肪食を4週間摂取したラットではヘモグロビンA1c値が健常食群と比較して有意に高値となるが、生および加熱したナガイモを15%添加した高脂肪食を摂取したラットでは、そのヘモグロビンA1c値上昇が健常食を摂取したラットと差がない(図2)
  3. 血中レプチンは血糖値の低下を促進させるホルモンである。健常食を4週間摂取したラットと比較して生ナガイモ粉末を摂取した場合で約2倍、加熱ナガイモ粉末では約4倍の血中レプチン量の増加が見られる(図3)

[成果の活用面・留意点]

  1. ナガイモを生のままあるいは1分間加熱したものをそれぞれ凍結乾燥し、粉末化したものを用いた試験結果である。
  2. ナガイモを経口摂取した場合に、高脂肪食摂取で引き起こされる糖代謝異常を改善することを示した実験動物レベルでの事例として使える。
平成21年度北海道農業試験会議(成績会議)における課題名及び区分
「長イモによる高脂肪食摂取ラットでみられる糖代謝異常の改善効果」(研究参考)

[具体的データ]

[その他]




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