九州沖縄農研センター>>第二期旧研究チーム>>>>極良食味多収晩生新品種「あきまさり」
■ おいしくてたくさんとれる九州向き晩生新品種「あきまさり」  (2008.05更新

●「あきまさり」(旧系統名:西海248号)は「ユメヒカリ」とほぼ同じ熟期の晩生品種です.九州の主力品種の「ヒノヒカリ」に比べて10日以上成熟が遅く、収穫作業の分散に役立つほか、最近問題になっている「高温登熟」を回避すできる品種として期待されています.
●食味はヒノヒカリと同等に良好で,同じ熟期のユメヒカリに明らかに優ります.
●倒伏に非常に強く,収量性はユメヒカリを10%以上上回る極多収です.
●平成17年度から熊本県で奨励品種に、平成20年度から大分県で認定品種に採用されています.熊本県では20年度の作付けが2000haを超える見込みで、両県合わせて将来的には5000ha以上の作付けも期待されます.

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あきまさりの特性
品種系統名 調査年次 交配組合せ 出穂期 (月・日) 稈長(cm) 玄米収量(kg/a) 玄米品質 食味
あきまさり 1999〜2004 南海127号(かりの舞)/西海230号(あきさやか) 9. 5 86 61.7(110) 上下 -0.16
(対照)ユメヒカリ 9. 6 83 56.1(100) 上下 -0.40


○あきまさりの草姿
やや穂重型で直立型の良好な草姿を示します。

あきまさり(左)、ユメヒカリ(右)の稲株

あきまさり(左)、ユメヒカリ(右)の玄米


あきまさりの奨励品種決定調査における玄米収量
九州地域を中心とした4カ年の試験で、あきまさりはほとんどの試験地でユメヒカリ等を越える多収を示し、収量性がが安定して優れていることが明らかになりました