九州沖縄農研センター>>第二期旧研究チーム>>低コスト稲育種九州サブチーム>>暑い九州に適したおいしいお米「にこまる」
 暑い九州に適した高品質でおいしい中生品種「にこまる」(2010.07更新)  

●「にこまる」は九州の主力品種「ヒノヒカリ」並かやや晩生の中生品種です.
●食味は,非常に良好でヒノヒカリと同等か,やや上回ります.長崎県南地域産「にこまる」は米の食味ランキング(穀物検定協会)で平成20,21年の2年連続で最高ランクの「特A」になりました。
●玄米の品質は年次、栽培地域を問わず、ヒノヒカリに優ります.高温の条件でも白未熟粒の発生が少なく、玄米の充実も良く品質が低下しにくい傾向があります.
●収量性もヒノヒカリを5〜10%上回り多収です.
●現在,中国・四国〜九州の各県で奨励品種決定調査に供試されており,平成17年から長崎県で奨励品種に、平成20年から大分県で認定品種に採用されています。平成21年度は約3000haに作付けされ、22年度はさらに各地で作付増が見込まれています.
●九州地域と中国地方の瀬戸内側、四国地域の広い範囲に適すると考えられます.
●採用県以外でも福岡県、佐賀県、熊本県、山口県、高知県,栃木県等で「産地品種銘柄」に指定され、JA等で作付けが広がっています。さらに民間採種業者からの種子供給も行われています。

にこまるの特性
品種系統名 調査年次 交配組合せ 出穂期 (月・日) 稈長(cm) 玄米収量(kg/a) 玄米品質 食味
にこまる 2000〜2004 は系626(きぬむすめ)/北陸174号 8.27 82 64.7(103) 上中 +0.02
(対照)ヒノヒカリ 8.26 84 62.6(100) 上下 -0.05


○にこまるの草姿

にこまる(左)、ヒノヒカリ(右)の稲株

にこまる(左)、   ヒノヒカリ(右)の玄米
にこまるの方が白未熟粒の発生が少ない
(クリックすると大きな画像を表示します)
(2005年育成地産)

にこまるは、出穂後の気温が高温の時、ヒノヒカリとの品質の差が大きく、高温でも品質が低下しにくい特長があります。

にこまるとヒノヒカリの品質(奨励品種決定調査)
近畿〜九州地域における7カ年の試験で、ほとんどの試験地で対照品種並以上の玄米品質を示し、気象、栽培条件の変動に対し品質が安定していることが明らかになりました


にこまるは玄米の「ぬか」を除いて白米にする(搗精)際に、同程度の白度(白さ)に仕上げたときの歩留り(搗精歩合が)、ヒノヒカリより優れています。 にこまるは、ヒノヒカリに比して5〜10%多収の収量性を安定して示します。

にこまるの普及面積(推定)
2009年現在、長崎、大分県で奨励/認定品種に、福岡、佐賀、熊本等6県で産地品種銘柄に指定されています。普及面積も急増中です
リンク
→●研究成果情報
→●プレスリリース
→●長崎県における水稲奨励品種候補系統「西海250号」(にこまる)の特性(平成16年度 長崎県)
→●水稲品種「にこまる」の高温登熟条件下における玄米品質(平成18年度 長崎県)
→●品種パンフレット(pdf)1ページ版
→●品種パンフレット(pdf)4ページ版
→●農産部門 | 新しいブランド米「ながさきにこまる」新発売!(JA全農長崎)
→●栽培マニュアル
形質 評価 にこまる ヒノヒカリ
外観品質 ◎優る 上中 上下
搗精特性 ◎優る . .
食味 △同等 上中 上中
収量性 ○優る 105〜110 100
耐倒伏性 ○やや優る やや弱
いもち病 △同等 やや弱 やや弱
白葉枯病 ○やや優る やや弱
穂発芽性 ×劣る