[要約]
飼料イネ専用品種または多収系の水稲品種を用いた湛水直播栽培において、移植栽培との出穂期差が大きい品種で茎葉部乾物重の増加傾向が強い。この傾向は生育期間の延長による栄養生長量の増大が一要因と考えられる。
[キーワード] | 飼料イネ、湛水直播、出穂期差、茎葉部乾物重、栄養生長量 |
[担当] | 三重科技・農研・作物グループ |
[連絡先] | 0598-42-6359 |
[区分] | 関東東海北陸農業・関東東海・水田畑作物、関東東海北陸農業・関東東海・総合研究 |
[分類] | 科学・普及 |
[背景・ねらい]
水稲栽培では玄米収量を確保するため籾ワラ比を高めることが求められるが、ホールクロップサイレージへの利用を目的とした飼料イネ栽培では、茎葉部収量を高めることも必要となる。そこで、多肥条件の移植栽培と湛水直播栽培における収量性、とりわけ茎葉部収量の違いについて、飼料イネ専用品種、および多収系の水稲品種を用いて調査した。
[成果の内容・特徴]
[成果の活用、留意点]
[具体的データ]
図1 籾ワラ比の異なる品種を湛水直播栽培
した場合の地上部乾物重の増減
注1 |
移植日:5月1日(H12,H13) 播種日:5.10 |
注2 |
供試品種:タカナリ 西海203 はまさり |
注3 |
窒素量:移植、湛水直播ともに1.2kg/a |
注4 |
移植は栽植密度22.2株/m2(30×15cm)で栽 |
図2 移植栽培における出穂期早晩と同一品
種を湛水直播栽培した場合の出穂期差の関係
図3 移植栽培と湛水直播栽培の出穂期差が
湛水直播栽培の茎葉部乾物重増加に及ぼ
す影響
[その他]
研究課題名 | :飼料イネに対応した省力的生産・調整・利用技術の確率 |
予算区分 | :国補(地域基幹農業技術体系化促進研究) |
研究期間 | :2000〜2001年度 |
研究担当者 | :神田幸英、青久、山川智大 |