[要約]
天空地上同期測定型分光反射測定装置はトラクタに搭載して,走行しながら「コシヒカリ」の窒素吸収量の測定が可能である.また,本装置は天空光が変動する条件下においても安定した計測精度を得ることができ,「コシヒカリ」の生育診断に活用できる.
[キーワード] | 近接リモートセンシング,分光反射測定装置,生育むら,コシヒカリ,窒素吸収量,生育診断,大区画圃場 |
[担当] | 富山農技セ・農業試験場・機械営農課 |
[連絡先] | 076-429-5280 |
[区分] | 関東東海北陸農業・北陸・総合研究,北陸・水田畑作物,北陸・経営作業技術 |
[分類] | 技術・普及 |
[背景・ねらい]
圃場の大区画化が進むなか,圃場内の生育むらに起因する収量や品質むらの発生や生育量の正確な把握ができないことによる一律的な管理で生じる収量,品質の不安定化が問題となっている.このような状況の中で,迅速かつ客観的に圃場の多地点を測定できる技術の開発が求められており,近接リモートセンシング技術もそのひとつである.
そこで,試作した天空地上同期測定型分光反射測定装置(北陸農業研究成果情報 第16号)について,移動しながらの測定,測定対象とセンサの位置関係が異なる条件での測定,および,天空光変動下での測定においても窒素吸収量を推定できることを明らかにし,自然光条件下で圃場内を迅速に診断する技術を開発する.
[成果の内容・特徴]
[成果の活用面・留意点]
[具体的データ]
[その他]
研究課題名 | :透水性の大きい砂質乾田における散播栽培の安定生産と低投入型技術体系の確立 |
予算区分 | :国補(地域基幹) |
研究期間 | :1999〜2001年度 |
研究担当者 | :高橋 渉,尾島輝佳,野村幹雄 |
発表論文等 | :1)高橋ら(2000)日本作物学会紀事 69(別2),106-107. |