防水及び被覆シートを用いた家畜ふんの低コスト簡易堆肥化


[要約]
市販防水シートや被覆シートを用いた自力施工可能な低コスト・簡易堆肥化施設 を設置し、調整した家畜ふんを堆積・被覆すると良質な堆肥ができる。

[キーワード]家畜ふん、市販シート、自力施工、低コスト、堆肥化施設

[担当]埼玉農総研・畜産研究所・畜産環境担当
[連絡先]電話 048-536-0311
[区分]関東東海北陸農業・畜産草地(畜産環境)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 家畜排せつ物法の完全施行を目前に控え、法の管理基準に沿った防水シートや被覆シートを用いた簡易堆肥化施設が注目されおり、県内にも普及する必要がある。このため、県内の畜産経営に見合う施設か否か、施工期間や堆肥化過程及び経費を検討する。

[成果の内容・特徴]
施設は、幅4m、長さ18m、深さ50cmに掘り、防水シート、暗渠管やモミガラを敷設・埋め戻した構造である(図1)。この上に約75%に水分調整した乳牛ふん約50tを堆積、透湿・不透水シートで覆い、4か月間発酵させ、品温、堆肥成分を調査した。
1. 施設の設置日数は、掘削1.5日、防水シート・暗渠管・モミガラ敷設1日、埋め戻し・整地など0.5日、計3日を要する。
2. 設置経費は、労賃を除き、原材料費約189千円、機械借用料約47千円、計約236千円であり、工事単価は3,000円/m3である(表1)。
3. 品温は初期の上昇が緩やかであったが、切り返し後急激に上昇し60℃で10日以上継続する(図2)。
4. 堆肥は2回の切り返しであったが、評点法が76点、水分が46%、C/Nが9.8である。
5. 堆肥成分は、窒素2.0%、リン酸2.6%、カリ2.1%、石灰1.8%、苦土1.1%である。
6. 結露が被覆シートの内側を伝って堆積底部周辺に集まった。

[成果の活用面・留意点]
1. 表層水侵入防止のため、場所選定に留意し外溝を設ける。
2. 水分調整や切り返しが不可欠である。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:家畜ふんの低コスト堆肥化施設の開発と消臭技術の確立(簡易堆肥舎の開発 )
予算区分:県単
研究期間:2000〜2002年度
研究担当者:小森谷博、崎尾さやか、宇田川浩一、松本竹男、小滝正勝
発表論文等:なし

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