牛ふん尿堆肥化の副資材としての乾燥食品残さ利用


[要約]
乾燥食品残さを肥料として利用した場合、障害が発生する可能性が高いが、家畜ふん尿堆肥化の副資材として使用すれば、モミガラ等従来から使われているものと同様の混合割合で利用しても堆肥化が可能であり、さらに肥効も期待できる。

[キーワード]食品残さ、食品リサイクル法、副資材、堆肥化、発酵温度、家畜ふん尿

[担当]愛知農総試・畜産研究部・畜産環境グループ
[連絡先]電話 0561-62-0085
[区分]関東東海北陸農業・総合農業、畜産草地(畜産環境)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 食品リサイクル法の施行に伴い食品関連業種で発生する食品残さの堆肥利用が進みつつあるが、一部で作物に障害が発生するなどの問題も発生している。そこで、食品残さ(ホテル等の厨芥をモミガラで水分調節し、コンポスト型処理機で発酵処理したもので水分が10%程度、以下乾燥食品残さ)を家畜ふん尿堆肥化の副資材もしくは発酵促進剤として活用する。

[成果の内容・特徴]
1. 乾燥食品残さは発芽率66.0%、5日後根長比39.4%であり、肥料として使用するには問題がある。
2. 牛ふん尿と副資材を容積比で1:1.5で混合し、副資材と乾燥食品残さを一定の割合で置き換えた4区(0、1/3、2/3、1)の堆肥化試験では、12週間堆肥化することで発芽率92〜98%、5日根長161〜197%と大幅に改善される(表1)。
3. 乾燥食品残さの割合が多いほど発酵温度は高温期が長期間継続し、水分の蒸散も速い(図1図2)。また窒素、リン酸の含有率が高い傾向があり、肥効が期待できるがECも上昇する(表1表2)。
4. 食品関連業者サイドで一次処理された乾燥食品残さを受け入れる方法であれば、家畜ふん尿堆肥化の副資材として利用が可能であり、水分が10%程度であれば100%代替が可能である。

[成果の活用面・留意点]
1. 食品残さは原材料や処理方式の差により成分や性状に差があるため、事前にチェックする必要がある。
2. 食品残さ堆肥を利用した製品は肥料成分やECが上昇するので、施用に当たっては留意する必要がある。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:食品残さを活用した家畜ふん堆肥化法の開発
予算区分:県単(産官)
研究期間:2002年度
研究担当者:榊原幹男、平山鉄夫、加納正敏、増田達明

目次へ戻る