大ヨークシャー種系統豚「ローズW―2」の造成


[要約]
大ヨークシャー種系統豚「ローズW―1」の後継系統として造成した「ローズW―2」は、発育性、産肉性、子豚育生率、肢蹄の強健性にすぐれており、「ローズポーク」等の高品質豚肉生産の基礎豚として広く利用できる。

[キーワード]豚、系統豚、産肉性、繁殖性、肢蹄の強健性

[担当]茨城豚研・育種研究室
[連絡先]電話 029-892-2903
[区分]関東東海北陸農業・畜産草地(中小家畜)
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 これまでに、本県が造成した大ヨークシャー種系統豚「ローズW―1」、ランドレース種系統豚「ローズL―2」は、本県の銘柄豚肉である「ローズポーク」をはじめとする高品質豚肉生産の基礎豚として広く活用されている。
 昭和62年に完成した「ローズW―1」は、肢蹄の強健性の改善が求められるとともに、長期間の維持により近交係数が上昇したことから、大ヨークシャー種について、肢蹄の強健性、繁殖性、を改良した後継系統を造成する。

[成果の内容・特徴]
1. 1日平均増体重は、ほぼ改良目標値の900gである。(表1表2
2. 背脂肪層の厚さは、改良目標値の1.5cm以下である。(表1表2
3. ロース断面積は、改良目標値の33.0cm2以上である。(表1表2
4. 離乳時育成率は、改良目標値の90.0%以上である。(表1表3
5. 肢蹄は強健である。
6. 体型は、体の幅、深みに富み、後躯が充実している。(写真1
7. 肉質を低下させるPSS(ストレス感受性症候群)遺伝子を持つ豚をG1で除外している。

[成果の活用面・留意点]
1. 「ローズW―2」は、平成15年7月に系統豚登録委員会で系統豚として認定され、大ヨークシャー種系統豚「ローズW―1」の後継として利用できる。
2. ローズポークをはじめとする高品質豚肉生産の基礎豚として利用する。
3. 雌は、ローズ系F1母豚(WL種)生産に利用する。
4. 1腹平均生産子豚頭数は9.02頭であり、改良目標値の10.0頭に到達していない。これは、分娩時期を揃えるため、短期間に種付けを行い、やや若齢の豚にも交配したことが影響していると思われる。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:大ヨークシャー種系統造成試験
予算区分:県単
研究期間:1995〜2002年度
共同研究担当者:前田育子、真原隆治、古谷道栄、坂代江、須永静二、相馬由和
発表論文:前田(2003)茨城畜セ研報35:183-191.

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