合成系統豚「トウキョウX」の繁殖成績


[要約]
トウキョウXの原種豚群の繁殖成績は、産子数9.1±2.9頭、哺乳開始頭数7.8±3.0頭、離乳頭数6.6±2.9頭、育成率84.8%および妊娠期間114.0±2.5日である。

[キーワード]ブタ、トウキョウX、繁殖、産子数、妊娠期間

[担当]東京畜試・環境畜産部
[連絡先]電話 0428−31−2171
[区分]関東東海北陸農業・畜産草地(中小家畜)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 東京都畜産試験場では1990年より北京黒豚、バークシャー種およびデュロック種を基礎豚として合成系統豚の造成を開始し1996年に完成した。1997年に日本種豚登録協会において、合成種の系統名として「トウキョウX」と認定された。1997年以来、当場で原種豚を飼養しながら繁殖用子豚を農家に配布している。現在、7年が経過し繁殖成績をとりまとめたので、そのデータを提供する。

[成果の内容・特徴]
1. 調査した母豚は産歴が1〜9産の277頭であり、哺乳期間は35日である。交配方法は自然交配により2回を原則とした。データの比較には、東京都畜産試験場において同一条件で飼養したランドレース種225頭の成績を用いた。
2. 妊娠期間の平均は114.0±2.5日であり、ランドレース種より1日短い。頻度分布の割合は114日が30.4%で最も多く、次いで113日が21.3%、115日が15.6%の順である。
3. 産子数の平均は9.1±2.9頭、哺乳開始豚数は7.8±3.0頭、離乳頭数は6.6±2.9頭である。ランドレース種の値と比較すると、いずれの項目でもほぼ1頭少ない(図1)。産次別についてみると、いずれの項目でも2〜6産が多い。
4. 産子数の頻度分布の割合は10頭が18.1%で最も多く、次いで11頭が13.2%、9頭が12.9%の順である(図2)。
5. 哺乳中の育成率の平均は84.8%であり、ランドレース種の86.7%と比較すると1.9%低い(図3)。産次別についてみると、1産および7産以降は低い傾向がある。
6. 生時体重の平均は1.44±0.31kg、離乳時体重の平均は8.2±2.6kgであり、離乳時体重でランドレース種の9.0±2.4kgと比較すると0.8kg小さい(図4)。

[成果の活用面・留意点]
1. 行政または農家において生産計画を立てる場合の指標となる。
2. 農家において飼養管理する場合の参考となる。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:トウキョウX維持改良試験
予算区分:都単
研究期間:1997〜2002年度
研究担当者:伊藤米人、小野惠、鈴木亜由美
発表論文等:伊藤ら(2000),第74回日本養豚学会大会講演要旨,4

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