大果で食味の良い早生クリ「神峰」の特性


[要約]
クリ育成新品種「神峰」(かみね)は果実が2L果率90%以上、1果重30g程度と大きく、9月上・中旬に収穫できる食味の良い早生品種である。

[キーワード]クリ、新品種、神峰、早生

[担当]茨城・園研・果樹研究室
[連絡先]電話 0299-45-8340
[区分]関東東海北陸農業・果樹
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
茨城県のクリ品種構成は中生品種「筑波」、晩生品種「石鎚」に偏しており、価格の高い9月上・中旬の早生品種が少ない。早生品種には「丹沢」「国見」等があるが、品質や収量に問題があり、食味の優れた早生品種の導入が強く望まれている。そこで、本県に適した食味の良い、大果で収量の上がる早生品種を育成する。

[成果の内容・特徴]
1. 平成2年に「人丸」×「茨城県園芸試験場偶発実生」の交雑系統の中から選抜し育成した。平成12年に登録申請を行い、平成15年2月に登録番号10988号として品種登録された。
2. 樹姿は中間で、樹勢はやや強い。枝梢の発生はやや密で、長さ、太さは中程度であり、枝梢の色はやや赤褐色である。
3. 収穫盛期は「丹沢」より3日程度遅く、「人丸」より10日程度早い(表1)。
4. きゅう果は大きく、やや方球形であり、きゅう肉の厚さは中程度である。刺毛はやや長く、密度もやや密である。
5. 果形は偏円形で果頂はやや円く、大きさは30g程度となり早生品種としてはかなりの大果である(表2)。果皮の色は暗褐色で、渋皮剥皮の難易は中、果肉の色は黄色で肉質はやや粘質、双子果がやや多く、裂果の発生もやや多い(表3)。

[成果の活用面・留意点]
1. 「神峰」は低樹高栽培に適している。
2. 裂果が多いので、予備枝を積極的に使用してあまり強い結果母枝には着きゅうさせない。
3. モモノゴマダラノメイガの被害が多いので、発生の多い場合には薬剤防除をする。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:クリの新品種育成
予算区分:県単
研究期間:1999〜2002年度
研究担当者:関根伸昭、梅谷隆、佐久間文雄、江橋賢治

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