深層地中加温栽培による5〜6月切りトルコギキョウの採花期の促進


[要約]
5〜6月切りトルコギキョウ栽培(加温15℃設定)において、慣行栽培に対し、深層地中加温(地温18℃設定)栽培により平均採花日が7〜12日、さらにマルチとトンネル被覆で17〜29日早まる。その際の栽植株数と施肥量は慣行栽培と同程度でよい。

[キーワード]トルコギキョウ、深層地中加温システム、地中加温栽培、採花期促進

[担当]千葉農総研・北総園芸研究所・砂地野菜研究室
[連絡先]電話 0479-67-2135
[区分]関東東海北陸農業・花き
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 深層地中加温システム(放熱パイプを深さ60cm、間隔60cmに埋設)は、太陽熱消毒と組み合わせることで、夏期の施設土壌消毒に有効であることが判明している。このシステムを使った、冬季の地中加温栽培によるトルコギキョウの生育、開花促進が期待されている。そこで、深層地中加温土壌消毒システムによる地温制御が、切花の採花期、品質に及ぼす影響とこの栽培体系における適正な施肥基準、栽植密度を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
1. トルコギキョウ11月植え5〜6月切り栽培では、地中加温栽培(地温18℃設定)により平均採花日が6.9〜12.3日ほど早まるが、それによる切花長、切花重などの品質低下は生じない(表1)。
2. その際、地中加温栽培に透明マルチ及び育苗用通気性資材によるトンネル被覆をすることで、平均採花日が慣行より16.9〜29.4日早まる。(表1
3. 地中加温栽培における栽植株数は、慣行栽培と同程度の35株/m2(通路込み)で良い(表2)。
4. 地中加温栽培における施肥は、慣行栽培と同程度で良い。10a当たり施肥窒素成分量は、切花重、切花長などの切花品質を考慮すると、15〜20kgで良い(表3)。

[成果の活用面・留意点]
1. 上記施肥量には、牛糞堆肥の窒素成分量5kg/10a(肥効率30%で計算)が含まれる。
2. 深層地中加温システムは、太陽熱土壌消毒法との併用により土壌消毒が行える。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:深層地中加温システムを利用した施設園芸の地温制御栽培技術の確立
予算区分:県単
研究期間:1999〜2003年度
研究担当者:中村靖弘、青木孝一

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