夏秋ギク「スーパーイエロー」のエセフォン処理による7、8月開花


[要約]
夏秋ギク「スーパーイエロー」の露地栽培における7、8月の開花作型で、切り花長90cmを確保し、計画的に開花させるには、7月中旬開花では4月10日定植の自然開花、以降は5月10日頃まで定植を順次遅らせるとともに、摘心の1週から6週後までの間に、エセフォン100ppmを採花時期に応じて1〜3回散布する。

[キーワード]キク、夏秋ギク、スーパーイエロー、エセフォン、開花調節

[担当]愛知農総試・山間農業研究所・園芸グループ
[連絡先]電話 0536-82-2029
[区分]関東東海北陸農業・花き
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 愛知県の中山間地域(標高500m前後)で露地栽培されている夏秋タイプの輪ギク「スーパーイエロー」は市場評価が高く、7月から8月を中心とした長期安定出荷が望まれている。
 そこで、暖地の中山間地域において、切り花長90cm以上の確保を前提とし、自然開花期の7月中旬頃から8月下旬まで、計画出荷に必要な定植時期及びエセフォン処理方法を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
1. 「スーパーイエロー」の切り花は定植が遅くなるほど短くなるため、7月中旬開花以 降の作型では、エセフォン処理による開花抑制が必要となる(図1)。
2. 7月下旬開花では、4月10日に定植し、摘心後1〜2週の間にエセフォンの100ppm液(以下同濃度)を1回葉面散布処理する(表1図2)。
3. 8月上旬開花では、4月20日に定植し、摘心後2〜3週の間にエセフォンを1回処理する。(表1図2)。
4. 8月中旬開花では、4月30日に定植し、摘心2及び4週後にそれぞれエセフォンを処理する(表1図2)。
5. 8月下旬開花では、5月10日に定植し、摘心の1、3及び5週後、または2、4及び6週間後のいずれかに、それぞれエセフォンを処理する(表1図2)。

[成果の活用面・留意点]
1. 成果は暖地における標高500m前後の露地栽培に活用できる。
2. エセフォン処理回数が多いほど、葉が小さく、節間が短くなるので注意する。
3. 8月中下旬開花の作型では、エセフォン処理時期が梅雨時期と重なるため、天候を見極め、適期処理に心掛ける。
4. 8月下旬開花の作型では、腋芽が比較的多く、勢いよく出る傾向があるため、早めに腋芽を除去する必要がある。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:山間花き栽培の生産安定
予算区分:県単
研究期間:1999〜2002年度
研究担当者:野村浩二、野田輝夫、伊藤裕朗、加藤俊博

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