イチゴ「とちおとめ」の親株をプランター植えするポット育苗の採苗法


[要約]
親株をプランターに植付け、ランナー子株を黒ポリポットで受けるポット育苗において、プランター当たりの親株植付け本数は4株とし、5月初旬からランナー出しを行うと、生産性の高い第2、3子株の親株床単位面積当たりの採苗数が最も多くなる。

[キーワード]イチゴ、ポット育苗法

[担当]愛知農総試・園芸研究部・野菜グループ
[連絡先]電話 0561-62-0085
[区分]関東東海北陸農業・野菜
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 愛知県では「とちおとめ」の普及に伴い、従来の仮植育苗に代わり、親株をプランターに定植して、ランナー子株を7.5cm黒ポリポットで受けるポット育苗法が普及しつつある。そこで、生産性の高い第2、3子株の親株床単位面積当たり採苗数を向上させるため、親株の栽植本数及びランナー出し時期を検討する。

[成果の内容・特徴]
1. 発泡スチロール製プランター(商品名ドリームボックスRn-175×30×14cm)への親株の植付け本数は、2〜4株では通常定植苗として用いる第2、3子株が1親株当たり15〜16株採苗できる(図1)。
2. 親株床単位面積当たり採苗数は、親株植付け本数4株が最も優れ、第2〜3子株を43.4株/m2採苗でき、土耕栽培に比べ約4倍である(図1)。
3. 親株からのランナー出し時期は、5月1日から行うと採苗数は親株当たり17.7株で最も優れている(図2)。
4. 本採苗法の苗を短日夜冷処理すると、第2子株の総収量は仮植育苗と同等で、販売単価が高い11〜2月の収量が多い。第3子株は、仮植育苗に比べ、総収量が多くなる(図3)。
5. 以上より、プランターの親株植付け本数を4株とし、ランナー出しを5月1日から実施する本採苗法では、収量性の高い第2〜3子株の採苗数が多く得られる(図4)。

[成果の活用面・留意点]
1. 本採苗法は、9月上中旬定植の作型に適する。
2. 本採苗法では、土壌病害を回避するため、地面シートなどを用い土壌から隔離して栽培する方策を講じる。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:イチゴ新品種の生産安定技術の確立
予算区分:県単
研究期間:2002〜2003年度
研究担当者:齋藤弥生子、今川正弘、矢部和則

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