肥効調節型肥料の全量基肥施用によるイチゴ「越後姫」の高設栽培法


[要約]
イチゴ「越後姫」の高設栽培において、肥効調節型肥料の全量培地表面施用と排液のモニタリングによって肥培する栽培法で、複雑な養液管理を必要としない。

[キーワード]イチゴ、越後姫、高設栽培、肥効調節型肥料、モニタリング

[担当]新潟農総研・園芸研究センター・栽培施設科
[連絡先]電話 0254-27-5555
[区分]関東東海北陸農業・野菜
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 イチゴの高設栽培は管理・収穫作業を大幅に軽労・快適化する技術で、急速に普及してきているが、培養液施用に関係する機材は重装備である。そこで、肥効調節型肥料の全量基肥施用と排液のモニタリングによって管理可能な栽培法を開発し、軽装備で安定的な高設栽培の導入を図る。

[成果の内容・特徴]
1. 培地は、籾がらくん炭ないし生籾がらとピートモスの等容積混合とする(表1)。
2. 肥料は、溶出タイプ100日の微量要素入り被覆燐硝安加里を、株当たり窒素成分量2〜3gかん水チューブ直下の培地表面に施用する(表1)。
3. かん水量は、時期別の株当たり吸水量の30%増しを目安にするが、定期的に排液のECを測定してモニタリングを行い、EC1.0dS/m以上ではかん水回数を多くする(図1図2)。
4. 収量は、2液型給液方式(大塚A処方)及び1液型給液方式(養液土耕用肥料)と同等である(図3)。

[成果の活用面・留意点]
1. 品種は越後姫とし、その他の栽培管理は促成栽培の一般慣行とする。
2. 高設栽培装置は、平成14年度関東東海北陸農業研究成果情報「籾がらくん炭等を培地にしたイチゴの低コスト高設栽培装置」及び「越後姫高設栽培指導の手引き」を参照する。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:低コスト環境低負荷型養液栽培体系の確立
予算区分:県単特別(プロジェクト)
研究期間:2000〜2002年
研究担当者:倉島 裕、種村 竜太、小林 繁義