スイカ台木品種と生理障害「ガリ症」の関係


[要約]
根量が少ない台木品種は、地上部と地下部の割合(T/R比)が高い時に生理障害「ガリ症」の発生が高く、株当たりの着果数を制限することで地上部と地下部の割合を改善できる。

[キーワード]スイカ、台木、品種、生理障害、ガリ症、根部、着果制限

[担当]石川農研・砂丘地農試・砂丘野菜科
[連絡先]電話 076-283-0073
[区分]関東東海北陸農業・野菜
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 石川県スイカの主要作型である砂丘地の中小型トンネル作型において、果実肥大期に中位葉の葉身部が茶褐色を呈し、後に変色部が枯れてくる「ガリ症」が年によって多発することがあり、生育阻害の要因となっている。平成12年の発生時には一部の台木で発生が顕著であった。そこで、台木品種別に根部の生育特性を明らかし、「ガリ症」発生との関係を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
1. 台木品種間で根量・根域に差があり、根量の少ない‘No.8’‘ドンK’等の台木品種では、地上部と地下部の比(T/R比)が高い場合に「ガリ症」の発生程度が高くなる(図1表1)。
2. 株当たり着果数を4果から3果に制限することで収穫時における根量が増加し、地上部と地下部の比を低くすることができる。また、品種によってはガリ症の発生程度も小さくなる。(図2表2)。

[成果の活用面・留意点]
1. スイカ栽培において台木品種を選定する際の参考資料となる。
2. 砂丘地の中型トンネル・振り分け整枝多づる栽培(うね幅4m、株間0.8m、子づるの方向づけで株単位の着果数を管理)における結果である。
3. 供試したスイカ品種は‘甘泉’である。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:砂丘地基幹野菜の生育障害対策研究
予算区分:県単
研究期間:1999〜2003年度
研究担当者:西村 康平

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