茶園における汚れ程度(土砂付着量)の調査法


[要約]
目視観察で汚れを判定しにくい茶生葉の調査方法3種類(タイルから、洗浄水から、生葉ふき取り)を検討した結果、洗浄水からの汚れを判定する方法が最適であり、分光光度計(660nm)の透過度で測定できる。

[キーワード]チャ、緑茶、土砂(ほこり)、洗浄、調査方法

[担当]静岡茶試・製茶新製品研究室
[連絡先]電話 0548-27-2311
[区分]関東東海北陸農業・茶業
[分類]技術、参考

[背景・ねらい]
 近年、茶の安全・安心の関心が高まり、茶生葉洗浄の要望が高い。洗浄することによるデメリットを説明しても理解が得にくい社会状況であるので、茶生葉の汚れ(土砂ほこり付着量)を明らかにするため、その調査法を検討する。

[成果の内容・特徴]
1. 道路際に面した茶園(西側:2002年度)を供試し、道路から5m間隔(50m、調査点数10カ所)にタイル表面の汚れを調査(白、黒タイルを色差計で測定)、洗浄水からの汚れ調査(生葉約10本300mL脱塩水で10分間撹拌洗浄)、ふき取り調査(ぬれキムワイプを用い、生葉ふき取り後乾燥重測定)の3方法を検討した結果、時間、労力から洗浄水からの汚れ調査が最適である。(データ省略)
2. 生葉洗浄水の汚れ判定は作成した汚さのカテゴリ-基準を用い、官能検査(パネラー数10人)を行うと、個々のパネラー間では差はみられるが、10人の合計値からみると道路に近い生葉洗浄水ほど汚れている。洗浄水透過度は小さくなるにつれ、汚れていると判断される。(表1
3. 官能検査合計値が大きく(汚れている)なるにつれ、透過度も低くなることから、透過度で汚れの判定ができる。(図1
4. 水道水で用いられている濁度を参考に、カオリン濃度(0〜20mg/L)の溶液を測定し、透過度を調べたところ、カオリン濃度が高くなるにつれ、透過度が低くなることから、生葉の汚れは、洗浄水の透過度を測定することで判定できる。このとき汚れていると判定される透過度は98以下である。(図1図2

[成果の活用面・留意点]
1. 目視で汚れていると判断される生葉には洗浄水透過度と濾紙濾過後の残査量も測定し、判定するのが良い。


[具体的データ]




[その他]
研究課題名:茶生葉洗浄の効果について
予算区分:(県単)
研究期間:2002〜2003年度
研究担当者:高橋 宇正
発表論文等:1)高橋ら(2003) 茶業技術協会講演要旨

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