ポット施肥法によるセルリーの大幅減肥・低硝酸イオン化栽培


[要約]
セルリーの仮植時にスーパーシグモイドタイプ被覆硝酸石灰140日 型とようりんと被覆塩化加里100日型を用いるポット施肥法は、慣行施肥 に比較して50%以上大幅減肥しても高品質セルリーを多収穫でき、かつ低 硝酸イオン化が図れる。

[キーワード]スーパーシグモイドタイプ被覆硝酸石灰140日型、ポット施 肥法、低硝酸イオン化

[担当]長野県野菜花き試験場・佐久支場
[連絡先]電話 0267-25-3080
[区分]関東東海北陸農業・関東東海・土壌肥料
[分類]技術 ・普及

[背景・ねらい]
  セルリーの慣行栽培法では多肥されるため、大幅に減肥して環境への負荷 を軽減し、かつセルリーの高品質・多収穫と低硝酸イオン化をも図れる環境 保全型栽培体系を確立する。

[成果の内容・特徴]
1. セルリーの仮植時の育苗ポットにスーパーシグモイドタイプ被覆硝酸石灰140日型をNで5.6g、ようりんをP2O5で5.6g、被覆塩化加里100日型をK2Oで4.2g混合して育苗すると慣行育苗に比較してがっしりとした大苗の健苗に仕上る。(表1
2. ポット施肥用苗を、予め10a当たりN−P2O5−K2O=10−8.6−10 kgを全面全層施肥した本畑に定植して栽培すると、N−P2O5−K2O=30−28.6−25kg施肥することになり、慣行栽培法の10当たりNで70〜95kg 施肥する量に対して57〜68%の大幅減肥になり、生育が慣行施肥栽培に比べて全生育期間をとおして優り、収穫期においては草丈、調整重など収量が優り、2L級比率が高まる。さらに品質においても第1節間長が長く茎径も太くなり優る。(表2
3. ポット施肥法により栽培したセルリーの硝酸イオン濃度は慣行栽培法に比較していずれの部位においても低く、低硝酸イオン化ができる。(表3

[成果の活用面・留意点]
1. ポットに混合する肥料の種類は、窒素はスーパーシグモイドタイプ被覆  硝酸石灰140日型、りん酸は国産のようりん、加里は被覆塩化加里100日型とし、その他の肥料は仮植後に苗が塩類濃度障害を受ける恐れがあ  るため用いない。(表4) 施肥量は1ポット当たりの上記の量を守る。
2. 本施肥法においては9cmのポリポット(容積300cc)の大きさ以上のものを使用する。
3. 鉢上げ仮植の育苗土は慣行栽培法のものを使用し、仮植後は無肥料水を潅水して育苗管理を行う。
4. ポット施肥用の肥料と育苗土との混合では肥料のコーティング膜が傷つかない方法で行う。
5. 肥料と育苗土を混合した後は1週間以内にビニールポットに充填して仮植する。混合直後に仮植しない場合は水分を少なくした育苗土を用いる。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名: 野菜における硝酸塩蓄積機構の解明と低減化技術の開発(局所施肥等新施肥方法を活用した結球レタス、リーフレタス等の硝酸濃度低減化)
予算区分 : 高度化事業
研究期間 : 2002〜2003年度
研究担当者: 高橋正輝 出澤文武

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