水田転換畑におけるダイズ白絹病菌の分布と成熟菌核の稲作期生存


[要約]
福井県の水田転換畑におけるダイズ白絹病菌は、少なくとも6つのMCGに分類され、その分布は圃場によって異なる。本菌の成熟菌核は、イネの移植期から135日間、水田で生存できる。

[キーワード]ダイズ、白絹病菌、MCG、菌核生存能力、水田転換畑

[担当]福井農試・生産環境部・病理研究グループ
[連絡先]電話 0776-54-5100
[区分]関東東海北陸農業・北陸・生産環境
[分類]科学・参考

[背景・ねらい]
  ダイズは重要な転作作物と位置づけられ、福井県では3〜4年間の稲作後、オオムギ−ダイズの順に栽培されている。北陸では、ダイズ立枯性病害のなかで黒根腐病、茎疫病が主体とされているが、本県では、年によって6月下旬からダイズ白絹病(Sclerotium rolfsii)の発生が見られ、圃場全面に及ぶこともある。本病菌は多犯性で、菌核で越冬するため、本県における白絹病菌の菌糸体和合性グループ(MCG、mycelial compatibility group)の分布、および稲作期間中の生存を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
1. 福井県の水田転換畑におけるダイズ白絹病菌は、少なくとも6つのMCGに分類され、その分布は、圃場によって異なる(表1図1)。
2. 白絹病の多発生圃場においては複数のMCGが混在しており、隣接した圃場間ではMCGの構成が異なる場合がある(図1表2)。
3. イネ移植時に水田に埋設した白絹病菌の成熟菌核は、稲作期間中に生存率が低下する傾向が見られるが、MCGに関係なくイネ刈取り後の135日まで生存する(表3)。未熟菌核は埋設48日後には死滅する(データ省略)。

[成果の活用面・留意点]
1. 土中の菌核生存試験は冷夏年(2003年)に行った。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:水田転換畑ダイズ栽培における土壌伝染性病害の防除技術の確立
予算区分:国補(地域科学技術振興研究事業)
研究期間:2001年度〜2005年度
研究担当者:本多範行、岡本 博

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