飼料中中性デタージェント繊維(NDF)の簡易推定法


[要約]
飼料中のNDF含量は、圧力鍋を用い簡易ND液で煮沸(デンプンを含む飼料は耐熱性α-アミラーゼを添加)し、コーヒーフィルターでろ過後、電子レンジでの乾燥、ガスコンロでの灰化を行うことで簡易迅速に推定できる。

[キーワード]中性デタージェント繊維、NDF、飼料、耐熱性α-アミラーゼ、簡易推定法

[担当]新潟畜産研・環境・飼料科
[代表連絡先]電話:0256-46-3103
[区分]関東東海北陸農業・畜産草地(大家畜)
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
  飼料中NDF含量は家畜の採食性に影響するため、適正範囲内とすることが重要である。飼料価値を評価する上で必要な成分であるNDFについて、高価な機器を使わずに普及指導機関等で簡易に推定できる方法を開発し、適正な飼料給与につなげる。

[成果の内容・特徴]
1. 表1の手順で中性デタージェント繊維(NDF)が簡易推定でき、作業時間が約160分と常法の2日間に比べ短く操作も容易である。
2. 簡易ND液として、ラウリル硫酸ナトリウム30g、リン酸水素2ナトリウム(12水和物)11.48gを水に溶かして1Lとし、8.5%リン酸溶液でpH7.0に調整し使用する。
3. デンプンの分解には耐熱性α-アミラーゼ(SIGMA社製 Product.No.A3306)を使用する。
4. 圧力鍋や保存瓶等、安価な家庭用器具を使用する。
5. 表2の試料を用いた常法と簡易推定法の標準誤差は粗飼料で1.8%、濃厚飼料で3.4%(図1)であり、飼料のNDF含量の簡易測定法として利用可能である。

[成果の活用面・留意点]
1. 本法は0.01g秤量の秤と電子レンジ、ガスコンロを備えた普及指導機関で活用できる。
2. 脱気から加圧、放冷までは高温や高圧を伴うので手袋等を着用し安全面に配慮する。また、使用前には圧力鍋、保存瓶に異常が無いか確認する。
3. 電子レンジは同じ定格出力でも機種により乾燥速度が異なるので、加熱時間は目安である。


[具体的データ]

表1 簡易推定法手順
図1 簡易推定法と常法によるNDF 含量の関係 表2 試料

[その他]
研究課題名:飼料成分の簡易分析法の確立
予算区分:県単
研究期間:2004〜2006年度
研究担当者:平蛹b子、小柳渉

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