ポインセチアの養分吸収量と肥効調節型肥料を用いた省力施肥管理技術


[要約]
ポインセチア5号鉢生産の株当たりの養分吸収量は、窒素1,320mg、りん酸410mg、加里1,570mgである。8月上旬発根苗の5号鉢上げ12月出荷の作型で、基肥として鉢上時に鉢当たりシグモイド100日タイプを10g施肥すると規格品が生産できる。

[キーワード]ポインセチア、養分吸収量、肥効調節型肥料、トイひも底面給水栽培

[担当]栃木農試・園芸技術部・花き研究室
[代表連絡先]電話:028-665-7071
[区分]関東東海北陸農業・花き
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
  年末の鉢花を代表するポインセチア栽培では、かん水と施肥管理に労力を要し、省力化が課題となっている。そこで、5号鉢の規格品生産における養分吸収量を解明し、養分吸収特性に基づき肥効調節型肥料を用いたトイ(C鋼)ひも底面給水栽培の施肥管理技術を明らかにする。

[成果の内容・特徴]
1. 供試品種「プレステージ」の株当たりの養分吸収量は、窒素1,320mg、りん酸410mg、加里1,570mgである(図1)。
2. 肥効調節型肥料の処理区は、液肥と比較して、出荷適期の生育が、草丈、株径および苞数とも同程度であるが、シグモイド100日タイプ5g+シグモイド70日タイプ5gは苞葉の色づきが劣る(表1写真1)。
3. 株当たりの肥効調節型肥料の窒素溶出量は、生育期間中シグモイド100日タイプ10gがシグモイド100日タイプ5g+シグモイド70日タイプ5gを上回って推移する。出荷適期までの窒素の溶出量は、930〜1,030mg/株程度で、ほぼ養分吸収量の値である(図2)。
4. 栽培期間中の培地温度は、9月上旬までは平均25℃程度、9月中旬以降は平均20〜22℃程度である(データ略)。

[成果の活用面・留意点]
1. 肥効調節型肥料は8月上旬の5号鉢定植時に鉢底から3〜4cm程度の深さに施用する。
2. 用土は赤土、籾殻堆肥、腐葉土、ピートモスを4:2:2:2の割合(体積比)で配合し、培地1L当たり過りん酸石灰2g、重焼りん3g、熔成りん肥2gを加えたものを使用する。


[具体的データ]

表1 出荷適期の生育1)
写真1 出荷適期の生育状況「プレステージ」左からシグモイド100日タイプ10g、シグモイド100日タイプ5g+シグモイド70日タイプ5g(苞葉の色づき劣る)、液肥の順。
図1 乾物重と養分吸収量の推移 図2 肥効調節型肥料の窒素溶出量の推移

[その他]
研究課題名:肥効調節型肥料を利用したポインセチアの規格品生産における施肥管理技術
予算区分:県単
研究期間:2004〜2005年度
研究担当者:青木雅子、高ア 正、杉山直美

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