播種期、加温及び電照による鉢物トルコギキョウの5月上旬出荷技術


[要約]
鉢物トルコギキョウ品種「サファイアブルー」は、10月上旬に播種し、最低夜温15℃となるように加温し、4.5号鉢に鉢上げ直後から午後10時までの電照処理(日長延長)を行うことで、5月上旬に開花させ、高品質な鉢花を得ることができる。

[キーワード]トルコギキョウ、サファイアブルー、開花促進、鉢花

[担当]千葉農総研・生産技術部・花き緑化研究室
[代表連絡先]電話:043-291-9988
[区分]関東東海北陸農業・花き
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
  本県の主要な鉢花であるシクラメン栽培の後作として有望な品目選定が求められていることから、トルコギキョウの鉢物用品種に着目し、高品質な鉢花生産のための技術を開発してきた。そこで、5月上旬の出荷に向けて、播種時期、鉢上げ後の夜温管理・電照処理が生育・開花に及ぼす影響を明らかにし、高単価を目指した早期出荷体系を確立する。

[成果の内容・特徴]
1. 同一夜温管理では播種期が早い方が、同一播種期では夜温が高い方が、それぞれ早く開花し、開花には、夜温>播種期>電照処理で開花促進効果が得られる(表1)。
2. 電照処理の効果は12℃管理より15℃管理で高く、鉢上げ直後(本葉2対展開時)から電照することが有効である。
3. 播種期、加温程度、電照処理による草姿への影響は少なく、これらの処理によりボリュームがあり、品質の高い鉢物が生産できる。
4. 鉢物トルコギキョウ品種「サファイアブルー」は、10月上旬に播種し、最低夜温15℃で加温し、鉢上げ直後(本葉2対展開時)から午後10時までの電照処理(日長延長)をすると、5月上旬の「母の日」前に開花させ、高品質な鉢花を得ることができる(写真1)。

[成果の活用面・留意点]
1. 早播きと電照処理の組み合わせにより、やや徒長する傾向があるので、3月後半以降、温度が上昇してきたら十分に換気し、電照を終了する。
2. 生育後半は灰色かび病やアザミウマ類の発生が多くなるので、栽培環境に十分配慮し防除に努める。


[具体的データ]


[その他]
研究課題名:播種期及び加温と電照が鉢物トルコギキョウの生育と開花に及ぼす影響
予算区分:県単
研究期間:2007年度
研究担当者:市東豊弘

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