果実遮光によるメロン果皮の白化及び黄化抑制


[要約]
7月中旬以降に収穫するトンネル栽培メロンの果皮は、ネット発生始期以降に1日当たり20MJ/m2以上の日が4日続く強日射を数回受けると白化する。A4版PPC用紙による果実遮光は、果皮の白化及び黄化を防止する効果がある。

[キーワード]メロン、日焼け、白化防止、黄化抑制、遮光

[担当]千葉農総研・北総園芸研究所・東総野菜研究室
[代表連絡先]電話:0479-57-4150
[区分]関東東海北陸農業・野菜
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
  7月中旬以降に収穫するメロンのトンネル栽培では、果皮の白化や黄化が問題となっている。白化した果実は出荷不能となり、黄化した果実も商品価値が低下する。生産者は、各種遮光資材を用いるなどの対策を行っているが、十分な効果が得られていない。そこで、高温強日射期に収穫されるメロン果皮の白化や黄化防止に効果的な対策を確立する。

[成果の内容・特徴]
1. トンネル栽培メロンの果皮は、ネット発生始期以降に1日当たり20MJ/m2以上の日が4日程度続く強日射日が数回あると白化する(表1)。
2. 慣行的なグリーンポリフィルムによる遮光の黄化抑制効果は小さく、糖度を低下させる懸念がある(データ省略)。
3. 着果枝付近の茎葉を多く残すことによる遮光は果皮の黄化を軽減するものの、茎葉の管理が煩雑で果実肥大を妨げる恐れがある(表2)。
4. A4版PPC用紙を図1のように処理すると、強日射によるメロン果実の白化を完全に防止でき、黄化も軽減できる(表1)。
5. 果皮が白化や黄化するような年次には果実遮光により糖度が向上する(表3)。

[成果の活用面・留意点]
1. 紙による果実遮光の開始時期は、ネット発生始期以降とする。
2. 紙による果実遮光は、茎葉により遮光されていない果実に限ると省力的である。
3. 果実遮光に用いる紙は、遮光に必要十分な大きさ、強度、扱いやすさ、価格からA4版PPC用紙(65g/m2)とする。


[具体的データ]

表1 メロン収穫前20日間の年次別日射条件と果実遮光の有無が果皮の日焼けに及ぼす影響
表2 茎葉を利用した果実遮光の有無と果実の外観及び糖度(2006)
図1 遮光用紙の加工と果実遮光の方法
表3 果実遮光の有無が部位別の糖度階級発生割合、糖度に及ぼす影響(2004)

[その他]
研究課題名:トンネル内の光環境がメロンの生育、収量、品質に及ぼす影響
予算区分:県単
研究期間:2002〜2006年度
研究担当者:吉田俊郎

目次へ戻る