小型スイートコーン「ピクニックコーン」の1株2穂収穫


[要約]
小型スイートコーン「ピクニックコーン」は、除房処理を行わないことで栽植株数の50%程度の株で販売可能な穂が1株から2穂収穫でき、「味来390」と同等以上の収量が確保できる。

[キーワード]小型スイートコーン、ピクニックコーン、除房、1株2穂収穫、収量性向上

[担当]山梨総農セ・栽培部・野菜科
[代表連絡先]電話:0551-28-2496
[区分]関東東海北陸農業・野菜
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
  従来の野菜より小型である“ミニ野菜”は、消費者の少量多品目消費の傾向や、食味の良さなどといった特徴から注目されている。山梨県の主要野菜であるスイートコーンにおいても小型の品種「ピクニックコーン」があるが、栽培特性などは十分明らかになっていない。そこで「ピクニックコーン」の収量性向上を目的に、スイートコーン栽培において行われる除房処理が「ピクニックコーン」の生育、収量、品質等に与える影響について明らかにする。

[成果の内容・特徴]
1. 第1穂の大きさ、先端不稔長は、除房処理の有無にかかわらず同等である(表1)。
2. 除房処理を行わない株の第2穂は、第1穂の85%程度の重さで、ややばらつくが、栽植株数の50%程度の株で販売可能な穂が収穫できる(表1)。
3. 「ピクニックコーン」は、除房処理の有無にかかわらず「味来390」より糖含量が高く、食味も良好である(表2)。
4. 「ピクニックコーン」の無除房栽培は、除房処理を行わないことで省力的であるとともに、1株から2穂収穫することで「味来390」と比較して収量で1.1倍、穂数で1.5倍程度の収穫が可能である(表3)。

[成果の活用面・留意点]
1. 「ピクニックコーン」は草丈がやや高く耐倒伏性が劣るため、施肥指導基準に沿った適正施肥に努める。
2. 本成果は、栽植密度4938株/10a(うね幅150cm、株間27cm、2条植え)の場合であり、栽植密度を高めれば第2穂が収穫できる株の割合は減少する。


[具体的データ]

表1 除房処理の有無が雌穂に与える影響
表2 除房処理の有無が子実の糖含量、食味に与える影響(トンネル栽培)
表3 1株2穂収穫による収量性
(耕種概要)
播種日:(トンネル)2005年3月7日 (露地)2005年4月15日
施肥量:N−P2O5−K2O=25−22−22 kg/10a
           苦土石灰100 kg/10a、FTE4kg/10a、堆肥2000 kg/10a
栽植様式:うね幅150cm 株間27cm2条植え(4938株/10a)
除房処理日:(トンネル)5月18、23日(露地)6月23日

[その他]
研究課題名:直売向け野菜における品種特性の把握と生産技術の確立
予算区分:県単
研究期間:2005〜2006年度
研究担当者:對木啓介、竹丘守、五味亜矢子、千野正章、宮川芳樹

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