ブルーベリー「おおつぶ星」と「あまつぶ星」の大粒果を安定生産できるせん定法


[要約]
「おおつぶ星」は20cm未満の結果枝を全てせん定し、更に花芽数が半分になるよう先刈りする。一方、「あまつぶ星」は20cm未満の結果枝を全てせん定することにより、1樹当たり目標収量3kgを確保し、大粒果を安定生産することができる。

[キーワード]ブルーベリー、せん定、結果枝

[担当]群馬農技セ・中山間地園芸研究センター
[代表連絡先]電話:0278-22-3358
[区分]関東東海北陸農業・果樹
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
生食用ブルーベリーは、大粒で食味が良い果実が求められている。大粒果を安定生産するためには、着果負担を軽減する必要がある。そのための摘蕾や摘果には多くの労力を要するため、休眠期のせん定により花芽数を調整し、着果数を制限するのが一般的である。しかし、樹姿や樹勢に品種間差があるにも関わらず、各品種におけるせん定法は明確に示されていない。そこで、群馬県育成品種の「おおつぶ星」と「あまつぶ星」のせん定法について検討する。

[成果の内容・特徴]
1. 「おおつぶ星」、「あまつぶ星」共に、長果枝が大粒果の生産に優れている(表1)。
2. 長果枝せん定は、20cm未満の結果枝を全てせん定する(図1)。また、花芽の制限は、残った結果枝の花芽が半分程度になるよう先刈りを行う。
3. 「おおつぶ星」は、長果枝せん定し、更に花芽を制限することにより、1果重は3.0g前後と大きくなり、1樹当たりの目標収量である3kg以上を確保できる(表2)。また、2.5g以上(JA全農ぐんま出荷規格:2L)の大粒果の収穫果実数は、花芽制限をしない場合と同等で、2.5g未満の果実は少なくなり、大粒果を効率良く生産することができる(図2)。
4. 「おおつぶ星」は、長果枝せん定し、更に花芽を制限することにより、長果枝が安定して多く発生し、花芽の着生も良好になる(表2)。
5. 「あまつぶ星」は、長果枝せん定により、1樹当たりの目標収量3kg以上を確保でき、1果重は花芽を制限した場合とほぼ同程度となり(表2)、2.5g以上の大粒果が多く収穫できる(図2)。
6. 「あまつぶ星」の長果枝せん定は、長果枝の発生も多く、花芽の着生も良好で、花芽を制限した場合と同様である(表2)。

[成果の活用面・留意点]
1. このせん定法は、樹勢の良好な成木(目安として、20cm以上の長果枝が60本以上発生)に適用する。
2. 上記データは、植栽密度を列間2.0m・株間1.5m(10a当たり325株)として実施し、得られた結果である。
3. 有機物マルチによる乾燥防止や排水不良地での高うね栽培などにより、樹勢の維持管理に努める。

[具体的データ]
表1 結果枝長が果実品質に及ぼす影響(2006年)
表2 せん定法の違いが収量と1果重および樹体に及ぼす影響
図1 長果枝せん定の模式図  図2 せん定法の違いが収穫果実数に及ぼす影響
[その他]
研究課題名:研究課題名:ブルーベリー新品種の高品質安定生産技術の確立
予算区分:県単
研究期間:2006〜2008年度
研究担当者:荒木智哉、堀込充

目次へ戻る