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コラム

2008.01.31今村 太郎
貯穀害虫の飼い方
私たちのところでは20種以上の貯穀害虫を飼育しています。貯穀害虫は玄米や小麦全粒粉などを餌にしてどんどん増えてくれるため、虫の中では非常に飼いやすい方です。
飼育管理
飼育の際の温度は熱帯起源の貯穀害虫は30℃、温帯起源のものは25℃ぐらいが適していますが、30℃で飼うとカビやダニが発生しやすかったり虫が増えすぎたりするので、状況に応じて温度を使い分けています。 相対湿度は70%ぐらいが適しています。
研究目的などで条件をそろえてたくさん飼いたい場合にはこのように温度、湿度を調整し、また病気やダニの発生に気を配る必要があります。 しかし、興味があってちょっと飼ってみたいという程度であれば、極めて簡単に飼うこともできます。
例えばコクゾウムシであれば、玄米、白米またはパスタを200gぐらい容器に入れてそこに成虫を数頭から数十頭放します。 それを人が生活できるぐらいの室温で飼育すれば1,2ヶ月後には新しい成虫が出てくるでしょう。成虫を入れすぎると驚くほど大量に次の世代の成虫が出てくると思います。
次の成虫が出てくるまでの期間は温度によって異なり、夏だと1ヶ月以内に出てくるかもしれません。温度が低すぎると繁殖しないので、15℃以上で飼育してください。
 
飼育容器
  容器は隙間なくフタのできる市販のシール容器で問題ありませんが、私たちは空気抜き穴をあけてそこを金網でふさぐという工夫をしています。
簡単だと言っても何故かうまく飼えないこともまれにあり、試行錯誤が必要になる場合もあります。
それでもカブトムシを産卵させて増やすのとは比較にならないぐらい簡単です。
 
 貯穀害虫は非常に飼いやすいので、ちょっとした自由研究などにも適しているのではないかと常々思っています。
飼ってみて、もしなにか面白いことが分かれば私たちにも教えてください。ただし飼育の際には虫を逃がして他の食品を食べられてしまうことがないようにご注意ください。
虫が要らなくなった場合は冷凍庫で一晩凍らせると簡単に殺虫できます。


 
参考文献

  • 井村 治(1989)家屋害虫 11: 126-139.
  • 井村 治(1989)家屋害虫 11: 140-164.




 
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