【豆知識】
縮小 標準 拡大
食品害虫サイト
サイトについて(トップページ)

調べる

この虫何?
図鑑
形態で探す
名前で探す
食品で探す
写真一覧から探す
防除方法・殺虫方法
健康被害

詳しく知りたい方へ

用語集
論文
論文以外の文献
リンク

その他

ニュースとコラム
クイズ
よくある質問

Video集
アクセスランキング



コラム

2008.08.27 今村太郎
最強の貯穀害虫ヒメアカカツオブシムシ
害虫が貯蔵穀物に発生した場合、くん蒸によって殺虫します。しかし、くん蒸に対して極めて強い虫が存在します。

それはヒメアカカツオブシムシという虫で、分類的には衣服の害虫として有名なヒメカツオブシムシヒメマルカツオブシムシなどの仲間です。ヒメカツオブシムシヒメマルカツオブシムシは精米所などで目にすることがあるものの、羊毛製品、カツオブシなど動物質の害虫として重要です。ヒメアカカツオブシムシの場合は穀物の害虫として適応しており、熱帯地域を中心に穀物倉庫などで大発生が見られることがあります。

ヒメアカカツオブシムシで特に問題となるのは「休眠幼虫」です。 ヒメアカカツオブシムシは幼虫期に低温、高密度条件などにさらされると一種の休眠状態に入ります。
この休眠幼虫はくん蒸処理に対して強いだけでなく、 他の貯穀害虫に比べて低温条件にも極めて強く、生育に適した条件になるまで、数年間、耐えることができます。
また、この虫は繁殖力が大きい上、40℃ぐらいの高温条件や湿度が2%ぐらいの乾燥条件でも十分に発育でき、この面でも非常に厄介です。

ヒメアカカツオブシムシは輸入穀類、豆類にまぎれて日本にもときおり持ち込まれ、1923年には鳥取の米倉庫、1960年代には日本各地の麦芽製造所、醸造所で発見されました。 幸いにもそれらは根絶され、その後は日本に定着しているという情報はありませんが、植物防疫所による 穀類、豆類の輸入検査の際に毎年のように発見されています。 「国際自然保護連合」の「種の保全委員会」が選定した 「世界の侵略的外来種ワースト100」に 挙げられた唯一の貯穀害虫であり、今後も侵入、定着を警戒する必要があります。


 
関連情報