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2013.03.11 宮ノ下明大
荒川区消費者懇談会にて講演
2013年2月21日、サンパール荒川(荒川区民会館)で開催された荒川区保健所主催の荒川区消費者懇談会で「知っておきたい食品害虫のはなし-その種類、防除、混入について-」という演題で講演を行いました。
講演
開催会場で驚いたのは、消費者として参加した約20名のほとんどが女性の方だったことです。
紹介した虫たち
この日、実物を見てもらうのが一番と思い、生きたコクゾウムシノシメマダラメイガタバコシバンムシヒラタチャタテを容器に入れて持参していたのです。これは困ったなあと思いました。虫は見るのも嫌だという方がいれば不快に感じるかもしれないからです。まずは先手を打つことにしました。開口一番、「本日は食品害虫の代表的な4種類を持ってきておりますので、皆様に見ていただこうと思います」「容器からは逃げませんので安心してください」と講演を始めました。少しざわざわした感じでしたが、私の心配をよそに、皆さんには熱心に見て聴いていただきました。

虫の数え方
講演が終わり休憩に入ると、ひとりの女性が近づいてきました。「あの、虫って1頭、2頭と数えるのでしょうか?」。私は、講演の中で虫を数える単位として頭(とう)を使っていたのです。「そうですよね、普通、虫には匹(ひき)を使いますよね。学術用語として頭(とう)で数えることもあります」と私は答えました。女性はうなずいていましたが、違和感のある表現だったのでしょう。個人的に講演で匹を使わなかったのは、ぴき、ひき、びき、と分けて発音する必要があり、少し面倒だからでした。昆虫の研究者として、頭(とう)を使うことに抵抗がなかった私でしたが、今後、一般の方への講演は匹を使うことにしようと思ったのでした。虫は他にも1個体(こたい)、2個体と数える場合もあります。これも学術用語としてで、普通には使いません。

昆虫の数え方は、『虫の民俗誌』(梅谷献二著)でも取り上げられています。それによると、江戸時代に昆虫を「頭」で数えた事例は全くなく、その登場は明治中期以降らしいとありました。また、海外では動物園等で飼育されている生物は全てヘッド(head)で数えたことから、日本でも昆虫で使うようになったという説もあるようです。

「頭」とはいつ頃から
講演を聴いた方からは、「米の害虫についてあまり知らなかったのでよかった」、「あまりの虫の多さにビックリした」、「話がよくわかり虫の事が大変よくわかりこれから注意したいと思う」といった感想も寄せられました。

講演で食品害虫を知っていただくことは、食品あるいは健康問題として、昆虫に対する勘違いや誤解を防ぐためにも重要なことと考えています。



 
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