【豆知識】
現在位置: 農研機構食品研究部門食品害虫論文

論文

食品害虫サイト運営グループのメンバーが関係した、貯穀害虫等に関する論文をリストアップしました。

リスト(2016年-)

  1. 今村太郎、宮ノ下明大、楡木真弓、古井聡 玄米ベイトトラップによる沖縄本島の精米施設におけるコメグラサシガメの採集事例 都市有害生物管理, 8(1), 11-14 (2018)
  2. 宮ノ下明大、佐野俊夫 一般住宅地の屋内外に設置したフェロモントラップに捕獲されたノシメマダラメイガの個体数-関東地方10カ所における2017年の調査- ペストロジー, 33(1), 13-15 (2018)
  3. 梅澤謙二、宮ノ下明大 家屋内で発見されたイソフサヤスデ ペストロジー, 33(1), 9-11 (2018)
  4. 古井聡、宮ノ下明大、今村太郎、曲山幸生 茨城県つくば市の屋外でトラップに捕獲された貯穀害虫の記録(2016年11月~2017年10月) 農研機構研究報告 食品研究部門, 2, 27-33 (2018)
  5. Hiromasa Yamauchi, Masami Harada and Akihiro Miyanoshita Polymorphism observed in mitochondrial genes of red flour beetle, Tribolium castaneum (Coleoptera: Tenebrionidae) of different origin in laboratory cultures Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 82(2), 229-231 (2018)
  6. 宮ノ下明大 キャラメル製品におけるノシメマダラメイガ幼虫の生存期間 都市有害生物管理, 7(2), 49-52 (2017)
  7. 宮ノ下明大、佐野俊夫 一般住宅地の屋内外に設置したフェロモントラップで捕獲されたノシメマダラメイガの個体数-関東地方5か所における2016年の調査- ペストロジー, 32(2), 43-45 (2017)
  8. 曲山幸生、今村太郎、古井聡、宮ノ下明大 ゾウムシ類成虫の体長半自動計測法の開発 都市有害生物管理, 7(1), 1-9 (2017)
  9. 宮ノ下明大、今村太郎、古井聡、曲山幸生 カップ麺製品の食材の組み合わせがノシメマダラメイガの発育に与える影響 都市有害生物管理, 7(1), 11-14 (2017)
  10. 宮ノ下明大、今村太郎、古井聡、曲山幸生 カップ麺製品の食材の組み合わせがノシメマダラメイガの発育に与える影響 ペストロジー, 32(1), 7-9 (2017)
  11. 古井聡、宮ノ下明大、今村太郎、曲山幸生 茨城県つくば市の屋外でトラップに捕獲された貯穀害虫の記録(2015年11月~2016年10月) 農研機構研究報告 食品研究部門, 1, 65-71 (2017)
  12. 曲山幸生、今村太郎、古井聡、宮ノ下明大 フェロモントラップに捕獲されたコクゾウムシのImageJを用いた半自動計数法の開発 農研機構研究報告 食品研究部門, 1, 9-17 (2017)
  13. 宮ノ下明大、今村太郎、古井聡 米菓子「柿の種」と揚げピーナッツにおけるノシメマダラメイガPlodia interpunctellaの発育 ペストロジー, 31(1), 1-4 (2016)
  14. 宮ノ下明大、佐野俊夫 一般住宅地の屋外に設置したフェロモントラップに捕獲されたコクゾウムシの記録 ペストロジー, 31(2), 61-64 (2016)
  15. 宮ノ下明大、今村太郎、古井聡、曲山幸生 茨城県の玄米貯蔵施設屋外におけるコクゾウムシの越冬 ペストロジー, 31(2), 65-67 (2016)
  16. 木村悟朗、末竹由宏、生田秀、谷口将史、宮ノ下明大、富岡康浩、谷川力 神奈川県の製造工場におけるガイマイツヅリガCorcyra cephalonicaの発生 Medical Entomology and Zoology, 67(2), 83-85 (2016)
  17. 木村悟朗、武井秀平、宮ノ下明大、谷川力 福岡県におけるオオツノコクヌストモドキの分布再確認 Medical Entomology and Zoology, 67(2), 97-99 (2016)
  18. 古井聡、宮ノ下明大、今村太郎 茨城県つくば市の屋外でトラップに捕獲された貯穀害虫の記録(2014年11月~2015年10月) 食品総合研究所研究報告, 80, 49-55 (2016)
  19. 曲山幸生、七里与子、塚田佳苗、宮ノ下明大、今村太郎、古井聡、和田有史、石山塁 画像認識技術による食品害虫の自動判別 食品総合研究所研究報告, 80, 105-116 (2016)
【上にもどる↑】 

リスト(2011年-2015年)

  1. 宮ノ下明大、佐野俊夫 10,11月に屋外のフェロモントラップに捕獲されたノシメマダラメイガおよびタバコシバンムシの個体数 -関東地方8カ所における2014年の調査- ペストロジー, 30(2), 63-67 (2015)
  2. 古井聡、宮ノ下明大、今村太郎 茨城県つくば市の屋外でトラップに捕獲された貯穀害虫の記録 食品総合研究所研究報告, 79, 19-24 (2015)
  3. 曲山幸生、七里与子、宮ノ下明大、今村太郎、古井聡、和田有史、増田知尋 食品害虫サイト用に開発したアクセス解析プログラムとそのツール化 食品総合研究所研究報告, 79, 57-66 (2015)
  4. 宮ノ下明大、佐野俊夫 10, 11月に野外の性フェロモントラップに捕獲されたノシメマダラメイガおよびタバコシバンムシの個体数-関東地方8カ所における2013年の調査- 都市有害生物管理,4(2),91-96 (2014)
  5. 宮ノ下明大、今村太郎、古井聡 ネコおよびインコ用の乾燥ペットフードにおけるノシメマダラメイガPlodia interpunctella幼虫の発育 都市有害生物管理,4(2),79-82 (2014)
  6. 石島力、森本彩佳、今村太郎、Porntip. Visarathanonrth、宮ノ下明大 プラスチックコンテナ内での捕食性カメムシ類によるヒラタコクヌストモドキの個体数抑制効果 都市有害生物管理,4(2),59-63 (2014)
  7. 木村悟朗、宮ノ下明大、春成常仁、谷川力 ナッツ類と乾燥果実類におけるノシメマダラメイガPlodia interpunctellaの発育 ペストロジー, 29(2), 49-52 (2014)
  8. 宮ノ下明大、曲山幸生 茨城県つくば市において冬季に建物で発見されたマツヘリカメムシLeptoglossus occidentalis ペストロジー, 29(1), 23-24 (2014)
  9. 曲山幸生、七里与子、宮ノ下明大、今村太郎、古井聡、和田有史、増田知尋、石山塁 貯穀害虫の画像による自動判別 食品総合研究所研究報告, 78, 57-64 (2014)

    我々は画像認識技術を応用した写真による昆虫判別技術の開発に取り組んでいる。今回、判別する対象として、コクゾウムシ、ノシメマダラメイガ、コクヌストモドキ、タバコシバンムシの4種の貯穀害虫について、輪郭情報を基に判別するプログラムを開発した。この判別システムの改良を図るために、食品害虫サイトに試験運用ページを公開し、現技術の問題点の抽出を行っている.

  10. 今村太郎、宮ノ下明大、古井聡、宮武和史、平井佑佳、田井裕子、中北宏 穀物乾燥調製・貯蔵施設における玄米ベイトトラップによる貯穀害虫およびその天敵相の調査 食品総合研究所研究報告, 78, 1-9 (2013)

    茨城県南西部の米穀生産地帯に立地する5箇所の穀類乾燥調製施設と2箇所の穀物貯蔵低温倉庫に玄米をベイトとしたトラップを設置し、貯穀害虫とその天敵相を調査した。設置した期間は2012年7月4日~8月9日と2012年8月9日~9月6日であった。ベイトトラップにより、コウチュウ目10種、チョウ目3種の貯穀害虫が採集された。コクゾウムシの幼虫の寄生蜂であるゾウムシコガネコバチ、コクゾウコバチが数多く採集され、全ての調査地点で少なくともどちらかの寄生蜂が採集できた。ノシメマダラメイガの成虫はこういった施設において目視で観察されるにも関わらず、ベイトトラップではあまり採集できず、その寄生蜂も採集できなかった.

  11. 宮ノ下明大、今村太郎、古井聡、西田典由 粒状アーモンドチョコレート製品におけるノシメマダラメイガPlodia interpunctella幼虫の被害と発育 ペストロジー, 28(2), 117-121 (2013)

    ノシメマダラメイガの1齢幼虫を粒状アーモンドチョコレート製品で飼育した時の発育を、28 ℃、70% RH、16L 8Dの条件で調べた。供試した製品は、ロースト・ホール・アーモンドに3種類の異なるチョコレート(ミルクチョコレート・ホワイトチョコレート・粗く砕いた柿の種入りチョコレート)を掛けて包んだ形状である。各製品での個別飼育の結果、成虫羽化率は5~20%と低く、発育日数は、ミルクチョコレートで149日、ホワイトチョコレートでは101~149日、柿の種入りチョコレートでは80~101日であった。ノシメマダラメイガ幼虫の発育にとって粒状チョコレート製品は、不安定な食物であると考えられた.

  12. 宮ノ下明大、今村太郎、古井聡 マンション周辺における性フェロモントラップで捕獲されたノシメマダラメイガPlodia interpunctellaの個体数と分布 都市有害生物管理, 3(1), 1-6 (2013)

    2011年8月中旬から9月中旬にかけて、茨城県つくば市のマンション3階のベランダやその周辺にノシメマダラメイガの性フェロモントラップを設置し、雄成虫の捕獲数や分布を調査した。8月中旬の8日間では日平均捕獲数はベランダ2箇所で8.5個体、10.5個体、玄関先で6.1個体であった。トラップでの捕獲は日没後の18:30から見られ、20:30頃にピークとなり夜間継続した。マンション敷地内での捕獲はその周囲よりも多かったが、マンション敷地内に本種の発生源を発見することはできなかった.

  13. 曲山幸生,七里与子,宮ノ下明大,今村太郎,古井聡,和田有史,増田知尋 食品害虫サイトの長期間アクセス解析 食品総合研究所研究報告, 77, 51-61 (2013)

    食品害虫サイトの改訂や食総研サイトの農研機構サイト統一様式の採用等の効果が一時的なものなのか,継続的なものなのかを確認するためには,長期間のアクセス解析が必要である.食品害虫サイトのアクセス解析に関して,これまでは短期間の解析のみをおこなってきたためその都度異なるアクセス解析ツールを採用し,データ間の比較ができなかった.今回は2008年4月から2012年10月までの4年6か月間のアクセス解析を改めておこなった.その結果,2010年11月に実施した食品害虫サイト大幅改訂の効果は現在も継続していると考えられた.したがって,しばらくは食品害虫サイトを大幅改訂する必要はないと結論できた.
     このような長期アクセス解析データは食品害虫サイト利用者にも有用であると考えたので,2012年11月より一部のデータを食品害虫サイト上で公開している.また,本報告ではアクセス解析の方法について簡単に解説した.

  14. 古井聡,今村太郎,宮ノ下明大 精米工程が異なるコメにおけるコクゾウムシの選択性と産卵選好性 食品総合研究所研究報告,77,19-23(2013)

    精米工程の異なる無洗米,白米,玄米について,コクゾウムシの選択性および産卵選好性を閉鎖系の試験で調べたところ,加害リスクは共に玄米>白米>無洗米の順であった.本試験の結果から,コクゾウムシの加害リスクは無洗米が低いことを明らかにした.

  15. 木村悟朗,佐々木雄,宮ノ下明大,谷川力 エタノールがヒラタチャタテLiposcelis bostrychophilaに及ぼす影響 都市有害生物管理,2(1),17-20(2012)

    食品工場や医薬工場で大量発生するヒラタチャタテに対するエタノールの防除効果を明らかにするため,直接噴霧試験,残渣接触試験および浸漬試験により評価した.直接噴霧試験において,ヒラタチャタテの補正ノックアウト率は噴霧0.5時間後に13.8±5.8%で最も高かった.濾紙残渣接触試験期間中,本種のノックダウンは認められなかった.浸漬試験において,1秒以内以内の浸漬ではノックダウンせず,5秒以上浸漬した場合は全ての個体が速やかにノックダウンした.

  16. 今村太郎,宮ノ下明大 水分がコクヌストモドキTribolium castaneumの越冬に及ぼす影響 ペストロジー,27(1),1-6(2012)

    つくば市の食品総合研究所敷地内に設置したスチール製倉庫内において、水を与える条件と与えない条件でコクヌストモドキ成虫の越冬経過とその後の生存状況を調査した。30℃で成虫まで飼育したコクヌストモドキ成虫を用いて越冬の実験を行った。水を与えた場合と与えない場合で成虫の生存曲線に違いは見られなかった。1回目の越冬における生存率はいずれも10%以下であり、2回目の越冬における生存率はいずれも50%以上であった。繁殖は2回目の越冬の後にも見られた。最も長く生きた個体は3回目の越冬期直前まで生存した。

  17. 曲山幸生、七里与子、宮ノ下明大、今村太郎、和田有史、増田知尋 食品害虫サイトの大幅改訂による訪問者のアクセス行動の変化 食品総合研究所研究報告 (76), 59-66 (2012)

    2010年6月から3か月間実施したウェブアンケートの結果を受けて,2010年11月に食品害虫サイトを大幅に改訂した.この改訂では,各ページに共通メニューを設け,訪問者が食品害虫サイトに存在する情報を見つけやすくした.また,ページごとに関連情報へのリンクを設けて,訪問者が興味を持ちそうな情報が他にもあることを示した.この改訂の前後でアクセス解析結果を比較したところ,図鑑から他のページへ誘導される訪問者が増加し,図鑑以外のページの閲覧数が増えていた.この結果から,食品害虫サイトの利便性が向上し,図鑑以外の有用な情報を掲載したページの存在に気づきやすくなったと考えられる.また,検索キーワードに図鑑関係以外の単語も現れてきているので,改訂後の食品害虫サイトは図鑑への依存度が低下してきたと考えられる.

  18. Md. Mahbub Hasana, Setsuko Todoriki, Akihiro Miyanoshita Age- and time interval-specific gamma radiation-induced DNA damage in adult maize weevils, Sitophilus zeamais Motschulsky, assessed using comet assays Mutation Research 741(1), 95-100 (2011)
  19. 宮ノ下明大、今村太郎 チョコレート製品でのノシメマダラメイガPlodia interpunctella幼虫の発育 ペストロジー, 26(2), 63-57 (2011)

    チョコレート製品でのノシメマダラメイガ幼虫の発育を調べた。ミルクチョコレートでの成虫羽化率は25℃で8%、30℃で22%と低く、発育日数は25℃で140日以上、30℃で88日以上であった。これらの結果より、ノシメマダラメイガ幼虫にとってチョコレート製品は適した食物ではないと考えられた。アーモンドを含むミルクチョコレート製品では、アーモンドを含まないものに比べて短い発育日数(約69日/25℃・約52日/30℃)と高い成虫羽化率(50%/25℃・53%/30℃)、思い成虫体重を示した。

  20. 今村太郎、宮ノ下明大、等々力節子 繭の中のタバコシバンムシに対する低エネルギー電子線の殺虫効果 食品照射, 46(1), 24-26 (2011)

    低エネルギー電子線は食品を外側から加害する昆虫には高い殺虫力を持つが、穀物などの粒の中で発育するものに対しては完全な殺虫は難しい。タバコシバンムシはその生活環におけるどのステージにおいても食品を外側から加害する性質を持つものの、後期の幼虫は繭を作り、その中で蛹化する。よってこの繭が電子線を遮る効果があるかを確かめるために、エネルギーの異なる電子線を繭ごとタバコシバンムシに照射し、その生死を観察した。加速電圧80kVでは全く生存率に変化はなく、150kVでは少数が生存した。

  21. Hiromi Kameya, Akihiro Miyanoshita, Taro Imamura, Setsuko Todoriki Assessment of gamma ray-induced DNA damage in Lasioderma serricorne using the comet assay Radiation Physics and Chemistry, 81(3), 316-321 (2011)
  22. 曲山幸生、七里与子、宮ノ下明大、今村太郎、和田有史、増田知尋、木村敦 ウェブアンケートによる食品害虫サイトの利用状況調査 食品総合研究所研究報告 75, 55-61 (2011)

    2007年11月に貯穀害虫・天敵図鑑を拡張する形で食品害虫サイトを開設してから、2010年4月で約2年半が経過し、欠点がしだいに明らかになってきた。この点について客観的なデータを得るために、食品害虫サイトにアンケートを埋め込み、訪問者に対してアンケート調査を実施した。アンケートの項目は、訪問の目的、目的の達成度、目的外の成果、本サイトへの訪問回数、本サイトへの信頼度、コメント(自由記述)で、コメント以外はラジオボタンによる選択式とした。2010年6月1日から8月31日までの3ヶ月間に55件の有効回答があった。訪問の目的は、仕事や学習が半数、家庭が4割、残りが趣味や好奇心だった。目的が達成できなかったという回答は3件のみだったので、食品害虫サイトの掲載内容は大きな問題はないと考えられた。目的外の成果が得られた訪問者も約8割いたが、他のページへの誘導を改良できる余地もあると思われた。また、回答者のうち約半数から面倒なコメント欄への記述が得られたので、回答にもう少し手間のかかるアンケート調査も可能かもしれない。以上の結果を検討して、近日中に、より使いやすい改訂版食品害虫サイトを公開する予定である。

【上にもどる↑】 

リスト(2006年-2010年)

  1. 山内啓正・原田雅己・今村太郎・宮ノ下明大 貯穀害虫コクヌストモドキ個体のガンマ線照射によるDNA断片化と生息地域の識別 DNA多型 18,32-37(2010)
  2. 宮ノ下明大・今村太郎 家屋内で採集したノシメマダラメイガ雌成虫1頭からの次世代の発生数Ⅱ 家屋害虫 32(2),65-68 (2010)
  3. 宮ノ下明大、小畑弘巳、真邉彩、今村太郎 堅果類で発育するコクゾウムシ 家屋害虫 32(2), 59-63 (2010)

    コクゾウムシの発育実験(温度25℃)を4種類の堅果類(クリ,スダジイ,シラカシ,マテバシイ)を用いて行った.全ての堅果類に対してコクゾウムシは産卵し成虫まで発育した.成虫羽化数は30頭程度,発育日数は35日程度であり,クリ,スダジイ,マテバシイの堅果間で大きな差はなかったが,シラカシの堅果では成虫羽化数が少なく,発育日数が遅延した.また,外果皮が無傷な堅果(クリ,シラカシ)に対してコクゾウムシは産卵できす,次世代の成虫は羽化しなかった。

  4. 今村太郎、宮ノ下明大、松阪守、峯岸利充、石向稔、中北宏 スチール製倉庫内でのコクゾウムシの越冬実験 ―シェルターと水分の効果― 家屋害虫 32(2), 51-57 (2010)

    つくば市の食品総合研究所敷地内に設置したスチール製倉庫内でコクゾウムシの越冬実験を行った。2007年9月25日に、玄米を入れた容器、定期的に5 mlの蒸留水を注ぐ注水シェルター、水を注がない無注水シェルターを入れた実験容器に卵から成虫までの全成育ステージを含むコクゾウムシを入れ、その実験容器21個を倉庫内に置いた。2007年10月15日以降、5週間ごとにそのうちの3個を回収し、成虫の容器内での分布とその生死を調べ、玄米を回収した。回収した玄米は30℃、70%RHの恒温恒湿室に置き、出現する成虫を数えた。 2007年11月20日の調査以降、玄米容器から脱出しているコクゾウムシ成虫が見られるようになり、その数は無注水シェルターより注水シェルターの方で多かった。実験容器内の成虫は2008年4月8日の調査まで生存しているものが見られた。回収した玄米から出現したコクゾウムシ成虫は2007年11月20日に回収した玄米で最大になった。これを基準にした2008年4月8日に回収した玄米での成虫以前の成育ステージでの生存率は6.9%と推定された。

  5. Daiske Kageyama, Satoko Narita, Taro Imamura, Akihiro Miyanoshita Detection and identification of Wolbachia endosymbionts from laboratory stock of stored-product insect pests and their parasitoids Journal of Stored Products Research 46(1), 13-19 (2010)

    食品総合研究所に収集・維持されている貯蔵食品害虫とその寄生者に感染している内部共生細菌ボルバキアについて調査した.コウチュウ目,チャタテムシ目,チョウ目,ハチ目に属する38種59系統のボルバキアのWSP遺伝子の断片をPCRし,遺伝子配列を明らかにした.その結果,13種18系統からボルバキア感染が検出された.その中でボルバキアの14系統がWSP遺伝子の配列から同定された.データベース調査は,6種のボルバキア系統が複数の宿主種に共有されていることを示した。

  6. Atsushi Kimura, Yuji Wada, Akiko Kamada, Tomohiro Masuda, Masako Okamoto, Sho-ichi Goto, Daisuke Tsuzuki, Dongsheng Cai, Takashi Oka, Ippeita Dan Interactive effects of carbon footprint information and its accessibility on value and subjective qualities of food products Appetite 55(2), 271-278 (2010)

    消費者の食品の価値判断に情報のアクセシビリティとカーボンフットプリントの程度が及ぼす影響について検討した。情報のアクセシビリティ(積極的探索と受動条件)とカーボンフットプリントの程度(低い、中くらい、高い、記載なし)を操作した商品について、実験参加者に支払い意思額を示させた。さらに、味、クオリティ、健康への影響、環境への影響についても主観的な評価をさせた。その結果、カーボンフットプリント表示の効果は積極的探索時に受動条件よりも大きいことが明らかになった。すなわち、炭素量が低いほうが高く評価された。また、環境への影響についても同様の結果が見られたことから、積極的な探索条件下で環境への影響に関する理解が増し、評価も高くなったと考えられる。

  7. 曲山幸生、七里与子、宮ノ下明大、今村太郎 アクセス解析から推定した食品害虫の注目度と浸透度 農業情報研究 19(1),1-9 (2010)

    貯穀害虫・天敵図鑑のアクセス解析の結果、ページ閲覧数がその害虫の注目度と正の相関を示し、検索サイト経由の比率が浸透度(長期間の注目度)と負の相関を示すと推定できた。したがって、社会調査のひとつのツールとして貯穀害虫・天敵図鑑(食品害虫サイト)のアクセス解析が利用できると考えられた。

  8. 宮ノ下明大・今村太郎 家屋内で採集したノシメマダラメイガ雌成虫1頭からの次世代の発生数 家屋害虫 31(2),89-91 (2009)
  9. 曲山幸生、七里与子、宮ノ下明大、今村太郎 食品害虫サイトの開設とそのアクセス解析 家屋害虫 31(2),93-99 (2009)

    食品害虫問題を対象にした研究情報を,消費者を含めた関係者にわかりやすく興味深く紹介することを目的に,「食品害虫サイト」を開設した。

  10. 今村太郎、宮ノ下明大、等々力節子 乾燥唐辛子で飼育したタバコシバンムシに対するガンマ線の効果 食品照射 44(1,2),14-16 (2009)

    乾燥唐辛子で飼育したタバコシバンムシの生存率に対するガンマ線の効果を調べた。62Gyのガンマ線でタバコ芝虫の卵と幼虫を完全に殺虫することができた。蛹は540Gyでも生存しているものがいたが、1076Gyでは全て死亡した。

  11. 鵜飼光子、亀谷宏美,等々力節子、今村太郎、宮ノ下明大、下山雄平 照射害虫のESR信号 Radio Isptopes 58(12),799-806 (2009)

    電子スピン共鳴(ESR)法を用い、照射害虫の計測を行った。コクゾウムシ(Sitophilus zeamais motschulsky)、コクヌストモドキ(Triolium castaneum)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)、タバコシバムシ(Lasioderma serricone)である。ESR信号はg=2の1本線と、この1本線と同じg値を中心とした6本線であった。1本線の信号は有機フリーラジカル信号由来である。6本線の信号はMn2+の超微細構造線による。照射処理により新規信号は発現しなかった。照射誘導ラジカルの緩和時間(T1とT2)は照射処理前後で変化しなかった。

  12. Taro Imamura, Setsuko Todoriki, Akihiro Miyanoshita, Akemi K. Horigane, Mitsuru Yoshida, Toru Hayashi Efficacy of soft-electron (low-energyelectron) treatment for disinfestation of brown rice containing different ages of the maize weevil, Sitophilus zeamais Motschulsky Radiation Physics and Chemistry 78(7,8), 627-630 (2009)

    ソフトエレクトロン(低エネルギー電子線)は貯穀害虫の防除に効果的であると報告されている。この研究では様々な発育ステージのコクゾウムシが加害している玄米にソフトエレクトロンを照射した。加速電圧170kVのソフトエレクトロンはコクゾウムシの卵、老齢幼虫、蛹を効果的に殺すことができたが、若齢幼虫を完全に殺すことはできなかった。若齢幼虫が玄米の中でどの場所にいるかをmicroMRIによって観察したところ、大部分は玄米の表面に近いところにいたが、玄米の中心部分にいるものも少数おり、これらがソフトエレクトロン処理で殺虫できなかったものであると考えられる。ソフトエレクトロン処理と短時間低濃度のリン化水素くん蒸を組み合わせることにより高い殺虫効果を得ることができた。

  13. 大羽美香、宮ノ下明大、森山達哉、川本伸一、橘田和美 コメ貯蔵時の貯穀害虫防除処理および貯穀害虫の摂食がアレルゲンタンパク質に及ぼす影響 日本食品科学工学会誌 56(4),249-253 (2009)

    玄米に対して使用した3種類の貯穀害虫殺虫処理について、コメのアレルゲン蛋白質に対する影響をSDS-PAGEおよびウエスタン解析を用いて調べた。臭化メチル、リン化水素、高圧二酸化炭素の3処理は、コメのアレルゲン蛋白質への影響は認められなかった。また、貯穀害虫であるノシメマダラメイガの幼虫を玄米に投入し、摂食後のコメアレルゲン蛋白質についても分析したところ、影響はなかった。

  14. 松坂守、石向稔、坂本新一郎、宮ノ下明大、今村太郎、中北宏 玄米貯蔵倉庫における貯穀害虫の季節的変動について 家屋害虫 31(1),27-36 (2009)

    茨城県南西部の玄米貯蔵庫10カ所で、2005年9月から2006年8月まで3種のトラップを用いて貯穀害虫の周年調査を実施した。全トラップで回収された害虫種は15種以上で、総捕獲数は18,238頭であった。この内最多捕獲種はコクゾウムシ(成虫)で、ノシメマダラメイガ(成虫)、イッテンコクガ(幼虫)の順であった。コクゾウムシ成虫は3月から4月で活動を開始し、7月から10月で増加した。また、冬季前に野外に移動し越冬する個体の存在が確認された。

  15. 曲山幸生、七里与子、西田信博 EgoChatを活用した食品クイズシステムの開発 食品総合研究所研究報告 73,23-29 (2009)

    ウェブ上で動作するEgoChatシステムを使って食品クイズ番組を開発した。クイズは、親しみやすく、楽しいといった特長を持っているが、EgoChatシステムがその特長をさらに引き出す。また、EgoChatシステムは作成が容易であることも魅力である。

  16. 曲山幸生 、久保田秀和、黄宏軒、金井二三子、西田豊明 食品総合研究所における新しい研究成果発信方法の活用 ―消費者を重視したコミュニケーションを目指して― 情報管理 51(2),116-128 (2008)

    BSE問題の発生以来,日本国民にとって食の問題はますます重大関心事になっている。食に関する公立試験研究機関である食品総合研究所では,研究成果を専門家だけではなく,一般消費者にも広く,わかりやすく発信するために,Web上で分身エージェントが会話するEgoChatシステムを導入した。本稿ではEgoChatシステムの導入経緯および概要,作成したコンテンツ,その利用状況,および今後の計画について述べる。

  17. 宮ノ下明大、渡辺俊彦、今村太郎 生薬でのノシメマダラメイガの発育 家屋害虫 30(1),9-13 (2008)

    4種類の生薬、タイソウ、トウニン、ニンジン、チンピを用いてノシメマダラメイガ幼虫の加害様式と発育を調べた。4種の生薬全てで発育することが明らかになり、温度30℃で幼虫孵化から成虫までの平均発育日数は約36日であった。生薬間で幼虫の発育日数に差は見られなかったが、ニンジンで発育した場合、成虫羽化率が低い傾向がみられた。

  18. 今村太郎、宮ノ下明大 ノシメマダラメイガを糞の色で識別可能か 家屋害虫 30(1),1-7 (2008)

    ノシメマダラメイガ幼虫の糞は赤く、この特徴で他の貯穀害虫から識別できるという記述を確かめるために、玄米を用いて飼育した蛾類5種とコクゾウムシから糞を回収してその色を比較した。ノシメマダラメイガの糞には確かに赤い色素が含まれていたが、他の蛾類にも含まれており、またノシメマダラメイガ幼虫の糞が常に赤い色素を含むわけではなかった。したがって、糞の色により他の貯穀害虫と識別することは困難であると考えられた。

  19. Mika Murata, Taro Imamura, Akihiro Miyanoshita Infestation and development of Sitophilus spp. in pouch-packaged spaghetti in Japan Journal of Economic Entomology 101(3),1006-1010 (2008)

    熱シール不良により袋包装に破損があるスパゲッティ商品から、ココクゾウムシの混入が報告された。破損商品と正常商品に対するココクゾウムシ、コクゾウムシ成虫の侵入経路を調査したところ、両種ともに破損商品のみ、袋の破損箇所から侵入し、パスタへの産卵が観察された。一方、正常商品では、袋上にある空気抜き穴付近にかじり跡が観察されたが、袋の内部まで侵入する個体は認められなかった。パスタと玄米を餌として両種の羽化率および発育期間を調べた。ココクゾウムシは玄米で飼育した個体は、パスタのそれよりも発育期間が短く、羽化個体数も多かった。コクゾウムシも同様の傾向が得られた。

  20. Taro Imamura, Mika Murata, Akihiro Miyanoshita Biological aspects and predatory abilities of hemipterans attacking stored-product insects Japan Agricultural Research Quorterly 42(1),1-6 (2008)

    この研究の目的は貯穀害虫を捕食するカメムシ類の生態と捕食能力を調べることである。貯穀における生物的防除は毒性がなく人間や環境に害を与えないために注目されつつある。数種類の捕食性カメムシが生物防除資材として研究されている。ミナミアシブトハナカメムシは最も研究が進んでおり、分布が広く、増殖率が高いという点で有利である。ミナミアシブトハナカメムシは体サイズの小さな害虫の個体群を効果的に抑制することが報告されているが、体サイズの大きな害虫や穀物粒の内部を食べる害虫を捕食することはできない。コメグラサシガメ、ケブカサシガメ、ホウネンカメムシは体サイズの大きな害虫を捕食することができるので、これらによる害虫個体群抑制効果の研究が必要である。複数の害虫種による個体群を抑制するためには異なった種類の害虫を攻撃できる生物防除資材の併用が必要であろう。

  21. Md Mahbub Hasan, Setsuko Todoriki, Akiko Miyanosiata, Taro Imamura Deteciton of gamma radiation-induced DNA damage in maize weevil, Sitophilus zeamais Motschulsky (Coleoptera: Curculionidae) assessed using the comet assay International Journal of Radiation Biology 84(10),825-820 (2008)

    ガンマー線照射(0.5,1.0kGy)によりDNA損傷を受けたコクゾウムシの幼虫、蛹、成虫と、同じく未照射のそれらに対して、コメットアッセイを行いDNA損傷の検出を試みた。コクゾウムシの幼虫、蛹、成虫の各発育段階でDNA損傷の検出が可能であった。コメットアッセイは、害虫防除の分野において、低レベルのDNA損傷あるいは少量の試料からのDNA損傷の検出に有用な方法であると考えられる。

  22. 宮ノ下明大、今村太郎、村田未果 コウリャン(高黍)の籾殻、茎、および色素でのタバコシバンムシの発育 家屋害虫 29(2),129-132 (2007)

    コウリャン(高黍)の籾殻,茎および色素におけるタバコシバンムシの発育を小麦全粒粉で発育した場合と比較した.小麦全粒粉による発育は良好で,最も多数の成虫が羽化し,成虫の体重,体長,体幅についても大きかった.また,コウリャンの部位間で比較すると,コウリャン色素では成虫は羽化できず,羽化が確認できたのは籾殻と茎であり,コウリャン茎が少数であった.コウリャン籾殻で発育した個体は雌雄とも最も体重が重く,体長,体幅が短かった.これらの結果から,コウリャンの籾殻,茎および色素はタバコシバンムシにとって良好な食物ではないと思われる.

  23. 渡部玄、富田哲司、今村太郎、宮ノ下明大 ラットに貯穀害虫を経口投与したときの影響 家屋害虫 29(2),125-128 (2007)

    貯穀害虫を食べたとき影響があるかどうかを検討するため,6週齢のラットを用いて経口投与試験を実施した.ノシメマダラメイガ,コクヌストモドキ,ノコギリヒラタムシ,タバコシバンムシの終齢幼虫をそれぞれ50頭/kg,ヒラタチャタテの成虫250頭/kgに調製し,ラットへ経口投与した.投与後7日間を観察期間とし,一般状態を観察した.また,投与直前および投与7日後に体重を測定し,観察期間終了後の解剖した.試験の結果,5検体のいずれにおいても死亡例はなく一般状態の異常も観察されなかった.検体投与7日後の体重を測定したところ,順調な増加がみられた.観察終了時の部検でもいずれの動物にも異常は認められなかった。

  24. 宮ノ下明大、今村太郎 蓋付き円筒形香辛料容器に対するノシメマダラメイガの侵入 家屋害虫 29(2),119-123 (2007)

    市販されているワンタッチキャップとスクリューキャップを用いた様々な円筒形の香辛料容器に米糠を入れ,ノシメマダラメイガ1齢幼虫の容器内への侵入経路を調べた.幼虫は,蓋を閉めたスクリューキャップ容器には侵入できなかったが,ワンタッチキャップ容器には蓋を閉めた状態でも侵入できた.ワンタッチキャップ容器の侵入は,蓋表面のヒンジ部分や上蓋と蓋の隙間がその経路と考えられた.スクリューキャップ容器について,幼虫侵入と蓋の閉め具合の関係を調べたところ,蓋を完全に閉めた状態を0度とした場合,0度と90度開いた状態では,1齢幼虫は容器内に侵入できないが,180度,270度,360度開いた状態では侵入できた.これらの結果より,香辛料容器へのノシメマダラメイガ侵入防止には,スクリューキャップ容器が優れていることが明らかになった.たたし,開封後の蓋の閉め具合が幼虫の侵入の可否に影響することが示された。

  25. 渡部玄、富田哲司、佐野千寿子、今村太郎、宮ノ下明大 小麦粉に混合したヒラタチャタテの摂取における体調への影響 家屋害虫 29(1),49-53 (2007)

    ヒラタチャタテを誤食した場合のヒトの体調への影響について知見を得る目的で,ヒラタチャタテの摂食試験を実施した.健常者8名(男性)は,小麦粉に混合したヒラタチャタテ成虫1250頭を油で揚げた被検食を1日1回,3日間連続で摂取した.その結果,摂食の前後で血圧,血液検査における指標はいずれも基準値の範囲内で,有意な変動は見られなかった.医師による問診においても異常は見られず,ヒラタチャタテを摂食した場合の健康への影響はきわめて低いことが示唆された.

  26. Mika Murata, Taro Imamura, Akihiro Miyanoshita Suppression of the stored-product insect Tribolium confusum by Xylocoris flavipes and Amphibolus venator Journal of Applied Entomology 131(8),559-563 (2007)

    ヒラタコクヌストモドキ個体群に対するミナミアシブトハナカメムシとコメグラサシガメの抑制効果を評価した。ミナミアシブトハナカメムシ放飼、コメグラサシガメ放飼、ミナミアシブトハナカメムシとコメグラサシガメ放飼、対照(捕食者なし)の4つの試験区を設けた。25日後のヒラタコクヌストモドキ個体群抑制率は、ミナミアシブトハナカメムシ単独放飼区では96.9%、コメグラサシガメ単独放飼区では76.2%、両方の捕食者同時放飼区では95.6%であった。ヒラタコクヌストモドキの餌穀物である小麦全粒粉の重量ロスは、ミナミアシブトハナカメムシ単独放飼区で2.7%、コメグラサシガメ単独放飼区で6.4%、両方の捕食者同時放飼区で3.6%、対照区で11.7%であった。更に、コメグラサシガメはミナミアシブトハナカメムシ成虫を補食するが、幼虫は補食しないことが明らかになった。ヒラタコクヌストモドキの防除において、ミナミアシブトハナカメムシとコメグラサシガメの両方を同時に用いることについて議論した。

  27. P. V. Rami Reddy, S. Todoriki, A. Miyanoshita, T. Imamura, T. Hayash Effect of soft electron treatment on adzuki bean weevil, Callosobruchus chinensis (L.) (Col., Bruchidae) Journal of Applied Entomology 130(6-7),393-399 (2007)

    アズキゾウムシCallosoburuchus chinensis (L.)に対するソフトエレクトロンの効果を調べた。異なった日齢のアズキゾウムシの発育段階を含むアズキに加速電圧170kVの電子線を20分間照射した。その結果、アズキゾウムシの電子線に対する感受性は日齢が増すにつれて低下することが分かった。18日齢のアズキゾウムシ(既に豆の中で成虫になっている状態)が最も電子線に強く、200kV(10kGy)の処理によって80%が殺虫された。しかし、この処理によって生存したアズキゾウムシの成虫寿命、産卵数、卵の生存率は低下し、次世代のアズキゾウムシが出現することはなかった。

  28. Sayaka Morimoto, Taro Imamura, Porntip Visarathanonth, Akihiro Miyanoshita Effects of temperature on the development and reproduction of the predatory bug Joppeicus paradoxus Puton (Hemiptera: Joppeicidae) reared on Tribolium confusum eggs Biological Control 40(1),136-141 (2007)

    ホウネンカメムシJoppeicus paradoxus Putonをヒラタコクヌストモドキの卵で飼育した際の発育と産卵を調べた。実験は25,28,30,32,34℃の5つの温度で、70-80%RH、16L8Dの条件で行った。発育期間は32℃で最も短くなり、60.2日であった。産卵数は30℃で最大であった。内的自然増加率は30℃で最大であった。このことからヒラタコクヌストモドキ卵で飼育した場合のホウネンカメムシの増殖には30℃が適していることが明らかになった。

  29. 村田未果、今村太郎、宮ノ下明大 カップ麺製品に対するノシメマダラメイガ幼虫の侵入と発育 日本応用動物昆虫学会誌 50(2),131-136 (2006)

    カップ麺製品のどんぶり型容器に使用されているシュリンク包装に対してノシメマダラメイガの終齢幼虫の侵入経路と即席麺での本種幼虫の発育日数を調べた.侵入試験より,幼虫はカップ麺容器の側面部分のフィルムに開口する空気抜き穴をかじってフィルムと容器の間隙に侵入する頻度が高かった.また,フランジ(蓋のふち)では,発泡ポリスチレンシート容器を直接穿孔して容器内に侵入し,即席麺を摂食している幼虫が見られた.即席麺を餌としたき,温度30℃,湿度70%,16L8Dの条件で,幼虫から成虫まで平均33~34日で発育した.

  30. 内藤浩光、小川昇、谷川展暁、後藤睦郎、三角隆、相馬幸博、今村太郎、宮ノ下明大 リン化水素及びフッ化スルフリルによるグラナリアコクゾウSitophilus granarius L. 及びコクゾウムシSitophilus zeamais Motsculsky の殺虫効果 植物防疫所調査研究報告 42(1),1-5 (2006)

    リン化水素(PH)とフッ化スルフリル(FS)を用いてグラナリアコクゾウムシとコクゾウムシへの殺虫効果を調べた。FSは温度15℃・濃度10mg/L・24時間でくん蒸すると,両種の幼虫と蛹を完全に殺虫した.しかし,卵に対する死亡率は低かった.FS30mg/L,PH2mg/Lの混合ガスで48時間くん蒸すると,FSの弱点(卵の死亡率が低い)をカバーすることができた.しかし,コクゾウムシの蛹が生き残り,FS単独の効果と矛盾した.この理由は,高濃度のPHがSFの取り込みを抑制するためと考えられたので,PHとFSの投薬順序を変えて試験を行った.その結果,SFを投薬し,ある程度の時間をおいてPHを投薬するか,時間をかけて投薬することが効果的なことが明らかになった.

  31. 今村太郎、岡留博司、大坪研一、宮ノ下明大 玄米の品種の相違がノシメマダラメイガ,バクガ,コクゾウムシの発育に及ぼす影響 家屋害虫 27(2),61-66 (2006)

    新形質米7品種とコシヒカリの玄米について,品種間の相違がノシメマダラメイガ,バクガ,コクゾウムシの発育に及ぼす影響を調べた.その結果,それぞれの貯穀害虫について品種の違いは,発育期間や羽化直後の成虫の体重に影響することが明らかとなった.その一方で,品種の違いはいずれの昆虫の生存率にも明確な影響を与えなかった.「春陽」と「夢十色」は全ての貯穀害虫に対して発育期間の延長,成虫体重の減少等の耐虫性を示す傾向が顕著であった.このような耐虫性傾向はこれらの品種の玄米が含有するアミロースの量が要因の一つである可能性が示唆された.

  32. 今村太郎、西明紀、高橋敬一、Porntip Visarathanonth、宮ノ下明大 Life history parameters of Amphibolus venator (Klug) (Homoptera:Reduviidae), predator of stored-product insects 食品総合研究所研究報告 70,19-22 (2006)

    コメグラサシガメ(半翅目:サシガメ科)の25、27.5、30、32.5、30℃における生活史パラメーターを算出した。カメムシはヒラタコクヌストモドキの幼虫を餌として育てられた。温度が25℃から35℃に上昇するとともに、内的自然増加率(rm)は0.0081から0.0275へと増加した。35℃が今回の試験に用いた温度範囲では最も個体群増殖に適していることが分かった。

  33. Todoriki, S., M. Hassan, A. Miyanoshita, T. Imamura and T. Hayashi Assessment of electron beam-induced DNA damage in larvae of chestnut weevil, Curculio sikkimensis (Heller) (Coleoptera: Curculionidae) using comet assay Radiation Physics and Chemistry 75(2),292-296 (2006)

    クリシギゾウムシの成熟した幼虫のDNA損害の電子ビーム処理の影響を、単細胞ゲル電気泳動(DNAコメットアッセイ)を使って評価した。300、750、1000と1500kVの異なる加速電圧の電子を、0(コントロール),および1または4kGyの線量で照射した。未処理の虫の細胞では、DNA損傷がほとんど認められないのに対し、電子ビームで処理された幼虫の細胞は、典型的DNA断片化を示した。DNAコメットアッセイの結果、DNA損傷の割合、コメット長、テールモーメントなどのパラメータは、2つの異なる線量による処理で生じたDNA損傷の程度を良く反映していた。このように、この技術は、害虫の殺虫や検疫処理の効果を解析するために有効な手段であることが示された。

  34. Kensuke Okada, Akihiro Miyanoshita, Takahisa Miyatake Intra-sexual dimorphism in male mandibles and male aggressive behavior in the Broad-horned flour beetle Gnatocerus cornutus (Coleoptera: Tenebrionidae) Journal of Insect Behavior 19(4),457-467 (2006)

    貯蔵食品害虫オオツノコクヌストモドキ(Gnatocerus cornutus)の雄成虫は大きく広がった大顎,幅広い頬,頭頂に一対の小型の角をもっているが,雌成虫はこれらを完全に欠く.雄対雄の関係を観察すると,大型の個体は雄同士の闘争に勝利し,大顎は武器として使用されていた.形態の非線形解析の結果,雄の同種内の二型は,雄同士の闘争に使用された大顎のみに見られ,頬や角には見られなかった.

  35. Md. Mahbub Hasan, Setsuko Todoriki, Akihiro Miyanoshita, Taro Imamura, Toru Hayashi Soft-electron beam and Gamma-radiation sensitivity and DNA damage in phosphine-resistant and -susceptible strains of Rhyzopertha dominica Journal of Economic Entomology 99(5),1912-1919 (2006)

    ホスフィン抵抗性および感受性系統のコナナガシンクイムシのソフトエレクトロン(低エネルギー電子線)とガンマ線に対する感受性を調べた。成虫の死亡率は抵抗性系統と感受性系統で有意に異なり、抵抗性系統の成虫はソフトエレクトロンとガンマ線に対して感受性系統より耐性が強かった。成虫寿命はどちらの処理においても抵抗性系統の成虫の方が感受性系統より長かった。DNAコメットアッセイでDNAの損傷を調べると、抵抗性系統の方が感受性系統よりもDNAの損傷が少なかった。

【上にもどる↑】 

リスト(-2005年)

  1. 石島力、今村太郎、P. Visarathanonth、宮ノ下明大 捕食性カメムシ類による貯蔵食品害虫ヒラタコクヌストモドキTribolium confusum(鞘翅目: ゴミムシダマシ科)の個体数抑制効果 日本応用動物昆虫学会誌 49(3),143-145 (2005)

    貯蔵食品害虫であるヒラタコクヌストモドキの個体群に対して、ミナミアシブトハナカメムシ、ホウネンカメムシを単独で放飼した場合、および両種を併用して放飼した場合における害虫個体数抑制効果について調べた。天敵カメムシ類を全く放飼しなかった実験区に比べ、両カメムシ単独で放飼した場合に高い害虫個体数抑制効果があった。ミナミアシブトハナカメムシはホウネンカメムシよりも効果的であった。両種を併用した実験区では、単独実験区より効果が低下した。2種のカメムシを併用したため、両種ともギルド内捕食を受けた可能性が示唆された。

  2. 小川昇、内藤浩光、谷川展暁、後藤睦郎、三角隆、相馬幸博、池長裕史、今村太郎、宮ノ下明大 くん蒸剤を添加した高圧炭酸ガス処理によるコクゾウムシSitophilus zeamais Motschulsky及びグラナリアコクゾウムシSitophilus granarius L. の殺卵効果 植物防疫所調査研究報告 41(1),31-33 (2005)

    コクゾウムシおよびグラナリアコクゾウムシの卵を25℃で複数のくん蒸剤を添加し、高圧二酸化炭素処理(1.47MPaで30分、60分)をした場合の殺卵効果を調べた。両コクゾウムシは、高圧二酸化炭素単独処理に比べ、くん蒸剤を添加した場合の方が殺虫率が増加した。しかし、本実験のような圧力で短時間(30-60分)処理の場合、100%殺虫を期待する植物検疫としては十分な効果がみられなかった。

  3. 宮ノ下明大、今村太郎、石島力 ノシメマダラメイガの乾燥イチジク製品に対する侵入と幼虫の発育 ペストロジー 20(2),85-87 (2005)

    市販されている乾燥イチジク製品に対するノシメマダラメイガの侵入方法と幼虫の発育日数について調べた。その結果、本種ふ化幼虫は個別包装のわずかな隙間から侵入し、終齢幼虫は製品包装を穿孔し内部へ侵入することは観察されなかった。また、ふ化幼虫を乾燥イチジクで個別飼育した(温度25℃・湿度70%。日長16L8D)結果、幼虫の成虫までの平均発育日数は、雄で63.8日、雌で69.6日であり、成虫羽化率は83.3%であった。

  4. Faruki, S. I., A. Miyanoshita, K. Takahashi, T. Misumi, T. Imamura, H. Naito, M. Goto and Y. Soma Susceptibility of various development stages of the maize weevil, Sitophilus zeamais Motschulsky (Col., Curculionidae) to methyl iodide in brown rice Journal of Applied Entomology 129(1),12-16 (2005)

    玄米中のコクゾウムシのヨウ化メチルに対する殺虫効果を、1.5,1.8,2.1, 2.4, 2.7, 3.0mg/Lで6時間くん蒸した条件で調べた。ヨウ化メチルは短時間でコクゾウムシの卵、幼虫、さなぎ、成虫を殺虫でき、卵が最も感受性が高く、成虫が最も耐性であった。卵は2.4mg/L、成虫は3.0mg/Lで完全殺虫された。これらの結果から、ヨウ化メチルはコクゾウムシを防除するくん蒸剤として使用可能である。

  5. K. Yoza, T. Imamura, K. J. Kramer, T. D. Morgan, S. Nakamura, K. Akiyama, S. Kawasaki, F. Takaiwa, K. Ohtsubo Avidin expressed in transgenic rice confers resistance to the stored-product insect pests Tribolium confusum and Sitotroga cerealella Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry 69(5),966-971 (2005)

    合成したアビジン遺伝子をイネ(日本晴)に形質転換した。コンストラクトの特徴は以下の通りである。(1)N末端にオオムギαアミラーゼシグナル配列を付加、(2)イネにおける遺伝子発現に最適化したコドンに改変、(3)胚乳特異的なイネグルテリンプロモーターGluB-1を使用。形質転換イネの種子にアビジンは産生されたが、葉では検出されなかった。玄米におけるアビジン含量は約1,800ppmであった。形質転換イネの玄米粉または玄米を用いて貯蔵穀害虫の飼育試験を行ったところ、ヒラタコクヌストモドキおよびバクガの幼虫はすべて死亡した。それに対して対象区では大部分の個体が成虫となった。玄米から抽出されたアビジンは95℃5分間の加熱により大部分の活性を失った。

  6. 宮ノ下明大、今村太郎、森本彩佳 シュリンク包装した紙カップ容器へのノシメマダラメイガ終齢幼虫の侵入 日本応用動物昆虫学会誌 48(1),33-38 (2004)

    シュリンク包装された紙カップ容器を用いたピーナッツクリームやチョコレートクリーム製品へのノシメマダラメイガ終齢幼虫の侵入について,その侵入方法と防止法を調べた.市販されているピーナッツクリーム製品を用いた幼虫侵入実験を温度30℃,湿度70%の全明条件で行った.終齢幼虫は包装材を穿孔する場合もあるが,大部分はシュリンク包装に開口した空気抜き穴をかじり,穴を広げてラップフィルムとカップ容器のふたとの隙間に侵入することが示された.製品の中身によって幼虫侵入の頻度に差があるか調べたところ,ピーナッツクリームとブルーベリージャムの両方に侵入し,その間には有意な差がなかった.また,中身を水にして製品臭を抑えた容器を試作した侵入実験からは,ピーナッツクリームよりも侵入頻度は減少したが,統計学的に有意差はなかった.幼虫侵入防止のため,空気抜き穴をふた面から底面に開けるようにシュリンク包装を改良したピーナッツクリーム製品の紙カップ容器を試作した.この容器に対しての幼虫侵入頻度は5%と明らかに低下したことから,この包装方法を用いてシュリンク包装を行えば,ノシメマダラメイガ終齢幼虫の侵入を効果的に防止できると考えられる.

  7. 宮ノ下明大、今村太郎、森本彩佳、富岡康浩 新建材コウリャンボード使用の建物におけるタバコシバンムシの発生およびシバンムシアリガタバチによる刺傷被害,並びにコウリャンボードにおけるタバコシバンムシの発育 家屋害虫 26(1),5-9 (2004)

    埼玉県の築3~4年の家屋において,ヒラタキクイムシLyctus brunneus StephensとシロオビカッコウムシTarsostenus univittatus (Rossi) が同時期に発生する被害があった。ヒラタキクイムシが家屋内の壁材(ラワン材)から大量発生したことにより,その捕食者であるシロオビカッコウムシが増加し,両者が同所的に発生した.シロオビカッコウムシ成虫の貯蔵食品害虫7種に対する捕食を実験的に調べたところ,ノコギリヒラタムシ,ハウカクムネヒラタムシ,トルコカクムネヒラタムシ,タバコシバンムシの成虫を捕食し,コクゾウムシ,コクヌストモドキ,アズキゾウムシは捕食しなかった.

  8. 岡田祐一、伊藤景子、鳥居由美、今村太郎、宮ノ下明大 七味唐辛子およびその構成原料を用いたノシメマダラメイガ幼虫の発育実験 ペストロジー学会誌 19(2),109-115 (2004)

    七味唐辛子とその原料7種類(赤唐辛子,黒ごま,ちんぴ,山椒,麻の実,けしの実,青のり)におけるノシメマダラメイガの発育(1齢幼虫から成虫)を調べた.その結果,麻の実,黒ごま,けしの実,ちんぴでは成虫まで発育がみられ、種子系原料で発育可能であることがわかった。また,赤唐辛子,青のり,山椒では全く発育しなかった.これまで本種が七味唐辛子のどの原料を食物としているかは不明であったが,主成分の赤唐辛子では発育しなった.米糠では,平均して約40日(37-54.5日)で羽化しているが,七味唐辛子の原料では,米糠に比べて2~3週間ほど羽化が遅れ,最長では70日以上遅れた個体があった(51-111日).

  9. 今村太郎、等々力節子、宮ノ下明大、林徹 ガンマ線照射によるクリシギゾウムシ(Curculio sikkimensis (Heller) (Coleoptera: Curculionidae))とクリミガ(Cydia kurokoi (Amsel) (Lepidoptera: Tortricidae))の幼虫の防除 食品照射 39(1),5-7 (2004)

    クリシギゾウムシの幼虫の出現に対するガンマ照射の影響を調査した。60Coガンマ線照射装置(Gammacell 220、Nordion、カナダ)を用い、100個のクリを、0.40 kGy/hの線量率で、50、100、200、300、400、500および1000Gyで照射した。照射処理後のクリは25℃、70%RHで貯蔵し、果実から出現する幼虫を毎日カウントした。同時にクリミガに対する効果も観察した。クリシギゾウムシ幼虫の生残データをプロビット解析したところ、LD 99.9は約500Gyであると推定された。

  10. Imamura, T., A. Miyanoshita, S. Todoriki and T. Hayashi Usability of a soft-electron (low-energy electron) machine for disinfestation of grains contaminated with insect pests Radiation Physics and Chemistry 70(1),211-213 (2004)

    あらかじめ虫に加害させた玄米とアズキを商業用ソフトエレクトロン処理機(ソフトエレクトロンプロセッサー)で処理することにより、害虫防除に対するソフトエレクトロン処理の効果を調べた。加速電圧150kVのソフトエレクトロンはコクゾウムシおよびノシメマダラメイガに加害された玄米とアズキゾウムシに加害されたアズキから効果的に虫を駆除した。しかしながら、コクゾウムシやアズキゾウムシのような穀粒、豆粒の内部を食べる虫は少数生き残った。この結果は商業用ソフトエレクトロン処理機は、特に穀粒、豆粒の外部を食べる虫にたいしては効果的であるとこを示している。

  11. Imamura, T, S. Todoriki, N. Sota, H. Nakakita, H. Ikenaga, T. Hayashi Effect of "soft-electron" (low-energy electron) treatment on three stored-product insect pests Journal of Stored Products Research 40,196-177 (2004)

    貯穀害虫のコクヌストモドキ(Tribolium castaneum,甲虫目,ゴミムシダマシ科),ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella,鱗し目,メイガ科),アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis,甲虫目,マメゾウムシ科)の発育段階に対する,soft-electron(低エネルギー電気)処理の影響を調べた。170kVの加速電圧における低エネルギー電気処理は,各害虫の卵,幼虫およびさなぎを効果的に不活性化した。また,その10-15分間処理(4.8-7.2kGy)は成虫を不活性化した。不活性化の程度は,アズキゾウムシに対するその影響はやや弱いなど,害虫の種類によって異なった。ノシメマダラメイガ幼虫細胞のDNAコメットアッセイの結果,170kVの低エネルギー電気処理は幼虫の細胞DNAを損傷することがわかった。

  12. Imamura, T., J. Uraichuen, P. Visarathanonth, S. Morimoto and A. Miyanoshita Effect of temperature on development of Theocolax elegans (Westwood) (Hymenoptera; Pteromalidae) parasitizing larvae of the maize weevil Sitophilus zeamais (Coleoptera; Curculionidae) in brown rice Applied Entomology and Zoology 39(3),497-503 (2004)

    コクゾウホソバチTheocolax elegans (Westwood) の発育日数と成虫寿命を20,25,28,30,32,35℃で調査した.産子数は25℃と30℃で調べた.寄主には玄米中のコクゾウムシSitophilus zeamais Motschulskyの幼虫を用いた.温度が20℃から32℃に上昇すると,卵から成虫までの発育期間は,雌では54.4日から16.2日,雄では53.8日から15.6日に減少した.35℃では32℃より発育日数が長かった.雌より雄の方が,発育が速かった.成虫寿命は温度の上昇とともに短くなり,20℃では雌14.5日,雄20.6日であったが、35℃では雌4.5日,雄3.6日であった.一雌当り生涯産子数は25℃では161.0,30℃では110.1であった.内的自然増加率は,25℃では0.131雌/雌/日,30℃では0.169雌/雌/日であった.

  13. Nishi, A., T. Imamura, A. Miyanoshita, S. Morimoto, K. Takahashi, P. Visarathanonth, R. Kengkanpanich, M. E. H. Shazali and k. Sato Predatory abilities of Amphibolus venator (Klug)(Hemiptera: Reduviidae), a predator of stored-product insect pests Applied Entomology and Zoology 39(2),321-326 (2004)

    コメグラサシガメAmphibolus venator (Klug)のヒラタコクヌストモドキTrobolium. Confusum jacquelin du Val幼虫,蛹,成虫の各発育ステージに対する捕食能力について調査した.3日間絶食させた本種を1頭ずつそれぞれ3,5,10,15,20頭の初期密度のヒラタコクヌストモドキ終齢幼虫,蛹,成虫を入れた容器に放し,25℃および30℃で24時間の捕食量について調査した.あわせて10日間の捕食量についても同様の条件(餌密度10頭/日)で調査を行った.その結果,コメグラサシガメはヒラタコクヌストモドキの各発育ステージ全てに対して捕食能力を示し,特に幼虫に対して高い捕食能力を示した.各設定条件での捕食数は密度の増加に伴って増加し,捕食曲線はHollingⅡ型の反応を示した.雌雄の捕食能力を比較すると雌は雄よりも捕食量が多い傾向にあった.捕食能力におよぼす温度の影響については,30℃での捕食能力が25℃の場合よりも高いことが明らかになった.

  14. Shazali, M. E. H., T. Imamura, A. Miyanoshita Mortality of eggs of the cowpea bruchid, Callosobruchus maculatus (F) (Coleoptera: Bruchidae) in carbon dioxide under high pressure Applied Entomology and Zoology 39(1),49-53 (2004)

    高圧二酸化炭素処理によるヨツモンマメゾウムシの殺卵効果を調べるために、二酸化炭素の圧力(15, 20, 25, 30 bar)、処理時間(5,10,15,20分)を組み合わせて、日齢(産卵後1,2,3,4,5日)の異なる卵を処理した。処理後の減圧時間は1秒とした。卵の耐性はその発育に伴って減少した。産卵後1日齢の卵は最も耐性が高く、完全殺卵には圧力30barで20分の処理が必要であり、産卵後5日齢の卵は最も耐性が低く、同様の効果を得るには圧力20barで10分の処理であった。殺卵率は圧力と処理時間に依存し、完全殺卵には圧力の増加が処理時間の増加よりも効果的であった。高圧二酸化炭素処理を用い十分な害虫防除効果を得るためには、産卵後早期の卵に対する効果を確認する必要があると考えられた。

  15. 佐藤洋、白井保久、田中定典、今村太郎、宮ノ下明大 チョコレート製品に侵入するノシメマダラメイガに対する外装フィルム密封度の効果 日本応用動物昆虫学会誌 47(3),97-100 (2003)

    実際に市販されている包装形態をもつチョコレート製品に対するノシメマダラメイガの侵入について、その侵入の方法と防止法について検討した。ノシメマダラメイガの卵から孵った1齢幼虫が、外装フィルムのヒートシール不良によって生じた隙間から侵入することが明らかになった。外装フィルムの密封度と害虫侵入の関係を知るために、異なった密封度をもつサンプルを設定し、幼虫侵入の程度を調べた。隙間の有無やその程度を評価する方法としてエアリークテスターを用い、この装置でフィルムの内側に980Paの圧力で空気を注入し1分間当たりに漏出する空気量を測定しエアリーク値とした。幼虫の侵入は外装フィルムの密封度が上がるに連れて減少し、エアリーク値が100cc/min以下では侵入した幼虫は発見されなかった。

  16. S. Tebayashi, T. Kawahara, C Kim, A. Nishi, K. Takahashi, A. Miyanoshita, M. Horiike Feeding stimulants eliciting the probing behavor for Peregrinator biannulispes Montrouzier et Signore (Hemiptera: Ruduviidae) from Tribolium confusum (Jacquelin du Val) Zeitschrift fur Naturforschung C 58,295-299 (2003)

    ケブカサシガメは世界中に広く分布すし貯蔵食品害虫を捕食するため,貯蔵食品害虫の総合防除への利用が期待されている.本種のヒラタコクヌストモドキに対する餌認識機構を化学的に追求した.その結果、摂食性の認識物質としてパルミチン酸メチル,リノール酸メチル,オレイン酸メチル,ステアリン酸メチルを同定し、未同定ながら炭化水素の関与を明らかにした。

【上にもどる↑】 

関連情報

【上にもどる↑】 

更新日:2018年10月17日