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豚コレラ

病原体:フラビウイルス科(Flaviviridae),ペスチウイルス属(Pestivirus
    豚コレラウイルス(Classical swine fever virus

(1)疫学調査
   ①日齢に関係ない高い発病率と致死率を示す。
   ②最近,豚を導入あるいは飼料や器具などを搬入した。
   ③発生地域と何らかの接触があった。

(2)臨床検査
   ①発熱
   ②元気消失
   ③起立困難あるいは不能
   ④便秘,次いで下痢
   ⑤体表の汚れ及び紫斑
   ⑥白血球の減少と好中球の核の左方移動

(3)剖検
   ①腎臓の点状出血
   ②脾臓辺縁部の出血性梗塞
   ③リンパ節の髄様腫脹と充出血
   ④腸管粘膜や膀胱粘膜の点状出血

(4)蛍光抗体法(凍結切片標本)
   扁桃の凍結切片標本を作製し,蛍光抗体によって抗原を検出する。扁桃陰窩上皮細胞
  の細胞質に特異蛍光抗原が検出された場合,陽性とする。

(5)ウイルス学的検査
    使用細胞:CPK細胞又はPK15細胞。ウイルス増殖の指標としてCPEを用いてはならない。
         CPK-NS無血清細胞はGPワクチンウイルスを用いた中和試験のみに使用可能
    培養方法:カバースリップ上の細胞での培養。
         3〜4日の培養後,継代する。培養血清はBVDV中和抗体陰性のものを
         使用する。
    成績  :通常CPEは出現しない。3〜4日までの毎日カバースリップ標本を作製し,
         蛍光抗原を調べる。抗原が認められない場合,新たな培養細胞に継代し,
         同様に調べる。
    同定  :培養細胞中の特異抗原の確認(細胞質内抗原)

(6)RT-PCR検査1)
   確定診断に用いてはならないが,本病の否定試験として使用可能である。操作に
  際し,核酸の相互汚染防止に細心の注意を要する。

(7)病理組織学的検査
   ①急性例では,脾臓白脾髄の出血・壊死,リンパ球の消失。骨髄の顆粒球の消失
   ②慢性例では,脾臓白脾髄に網内系細胞の増生。非化膿性脳炎

(参考文献)
   ・(社)全国家畜畜産物衛生指導協会. 豚コレラ(Classical swine fever). 東京,
    (社)全国家畜畜産物衛生指導協会, (2006)
   1) Vilcek S, et al. Arch Virol. 136(3-4), 309-23 (1994)

(参考HP)
   動衛研トップ > 疾病情報 > 家畜の監視伝染病 > 家畜伝染病 > 豚コレラ
   豚コレラに関する特定家畜伝染病防疫指針
    http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_bousi/pdf/csfsisin.pdf