水胞性口炎口蹄疫との類症鑑別が重要

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家畜
伝染病

牛、水牛、鹿、馬、豚、いのしし

特徴

水胞性口炎水胞性口炎はラブドウイルス科の水胞性口炎ウイルスによって起こる疾病で、法定伝染病に指定されている。症状が口蹄疫と酷似することから、牛や豚では口蹄疫との類症鑑別が重要である。

主な感受性動物は馬、ロバ、牛、豚、水牛などである。羊、山羊でも感染事例はあるが症状を示しにくい。一般的な潜伏期間は2~4日間で、症状は発熱、よだれ、口、鼻、蹄部および乳房における水疱形成が特徴的である。 発生はアメリカ大陸に限局している。中南米諸国の一部では常在化し、アメリカ合衆国でも2004年以降は断続的に流行が続いている。これまで、わが国での発生は確認されていない。

本病は吸血昆虫(ダニ、サシバエ、蚊、ブユなど)により伝播し、発生には季節性がみられる。また、発生時には家畜や汚染物との接触伝播も成立する。


対策

現在、利用可能なワクチンは無い。発生時には、治療は行わず摘発及び淘汰によりまん延を防止する。

農場においては本病のみならず様々な疾病を媒介し得る吸血昆虫の可能な限りの排除が望まれる。なお、本病の症状を確認した際には速やかに家畜保健衛生所へ通報する。

[写真:発症馬の舌のびらん病変]

(動物衛生研究部門 森岡一樹)

参考情報

・家畜の監視伝染病 水胞性口炎
・家畜の監視伝染病 口蹄疫
・家畜疾病図鑑Web 口蹄疫


情報公開日:2016年8月10日

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