ブルセラ病患畜処分し施設消毒

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家畜
伝染病

牛、水牛、鹿、めん羊、山羊、豚、いのしし

特徴

ブルセラ病ブルセラ病は、ブルセラ属菌を原因とする牛、豚、山羊、めん羊の法定伝染病である。この菌は犬や人にも感染することから、人獣共通感染症である。

妊娠した動物では胎盤炎による流産や死産が特徴で、乳腺炎や関節炎を起こすこともある。雄では精巣炎や精巣上体炎が起こる。人が感染した場合には発熱や倦怠(けんたい)感などが長期間続く。

感染動物の流産胎子や胎盤、乳汁、精液に大量の菌が含まれている。この菌が直接か、あるいは汚染された飼料や水、敷料を介して口や皮膚、粘膜から感染する。菌は乾燥や熱、直射日光には弱いが、低温で湿った条件下では長く生き残る。

世界各地で発生しており、公衆衛生上も重要な問題となっている。日本では1950~70年ころに多く発生したが、現在ではほぼ清浄化されている。近年は定期検査で、まれに抗体保有牛が摘発されるだけである。


対策

菌の検査、または抗体検査で患畜とされた動物は法律に基づき処分される。治療は行わない。発生の多い国では、ワクチン接種と摘発淘汰(とうた)が併用されている。

日本では搾乳牛、種雄牛について5年に1回以上の検査が法律で義務付けられており、抗体検査を組み合わせて患畜と診断する。患畜が摘発された場合には速やかな殺処分と発生農場・搾乳施設の消毒、同居牛の検査が行われる。

[写真:血液寒天上で増殖したブルセラ菌]

(動物衛生研究所 星野尾歌織)

参考情報

・家畜の監視伝染病 ブルセラ病


情報公開日:「家畜疾病図鑑」『日本農業新聞』 2012年4月25日、14面に掲載。

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