ヨーネ病下痢起こし、痩せ細る

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家畜
伝染病

牛、水牛、鹿、めん羊、山羊

特徴

ヨーネ病牛、めん羊、山羊などの反芻(はんすう)動物がヨーネ菌という抗酸菌に感染して起こる病気で、家畜の法定伝染病だ。慢性の頑固な下痢を起こす。牛のヨーネ病は、年間約500~1000頭が発見されるなど、法定伝染病の中で最も発生が多く、経済的被害も大きい。

子牛が哺乳期にヨーネ菌に汚染された乳や餌、水、牧草などを食べて感染する。長い潜伏期間(6カ月~数年)を経て、持続性の下痢と、乳牛では乳量の低下を起こして栄養状態の悪化とともに痩せ細り、やがては死に至る。分娩(ぶんべん)後に発症することが多い。ヨーネ菌は潜伏期間中、マクロファージと呼ばれる細胞の中にすみ、細胞の浸潤・増殖により腸粘膜が厚くなり、腸の内側表面は草鞋(わらじ)のように見える。

ヨーネ病は世界各地で発生し、日本では1998年度から搾乳牛と種雄牛は5年ごとの検査が義務づけられ、発見頭数も増加している。感染牛は発症の数カ月前から、ふんに大量のヨーネ菌を排せつし、これが同居牛に感染を広げる。


対策

治療法はない。予防対策では、哺乳子牛を感染母牛や汚染物から遮断する。定期的な検査による感染牛の早期発見と、徹底した消毒を行う。

2006年から牛のヨーネ病防疫対策要領によって清浄化が図られている。発生農場では6カ月以上の全飼養牛を検査し、感染牛を淘汰(とうた)する。また、農場にヨーネ菌を持ち込まないため、清浄農場で生産された牛を導入するなどの対策が重要である。

[写真:痩せ細り、水様性の下痢をするヨーネ病の発症牛]

(動物衛生研究所 永田礼子)

参考情報

・家畜の監視伝染病 ヨーネ病
・疾病情報 ヨーネ病


情報公開日:「家畜疾病図鑑」『日本農業新聞』 2011年3月25日、14面に掲載。

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