豚水胞病口蹄疫と類似の豚疾病

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家畜
伝染病

豚、いのしし

特徴

豚水胞病豚水胞病は、豚水胞病ウイルスによる水疱形成を特徴とする急性熱性の伝染病で、豚といのししの法定伝染病である。

症状や病変は口蹄疫に極めてよく似ており、臨床的に区別できない。四肢の蹄の付け根や裏側に水疱ができるのが特徴で、発症豚は発熱、食欲不振、歩行困難を示す。舌、鼻、乳房に水疱ができることもある。水疱は感染後4~5日で形成され、すぐに破れてびらんや潰瘍となる。ただし、感染しても症状を示さない場合もある。口蹄疫や水胞性口炎と区別するには、専門機関での診断が不可欠である。

豚水胞病ウイルスは、酸やアルカリにも強い抵抗性を示すことから環境中で長期間生残する。主に感染豚の導入、ウイルスに汚染された残飯の給餌により感染が広がる。
日本では1973年と1975年に発生した。世界で2000年以降発生が報告されているのは、イタリアとポルトガルである。


対策

異常豚を見つけた場合は直ちに家畜保健衛生所に通報し、診断結果が出るまでは口蹄疫に準じた取り扱いをする。
発生した場合には、法律に従って患畜および同居豚の殺処分、豚舎等の消毒を行う。
予防には、日頃から飼養衛生管理基準を守ること、加熱不十分な残飯を給与しないことが重要である。

[写真:蹄の潰瘍(上)、鼻の水疱(下)]

(動物衛生研究所 西達也)

参考情報

・家畜の監視伝染病 豚水胞病
・家畜の監視伝染病 口蹄疫
・疾病情報 口蹄疫


情報公開日:2015年7月8日

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