サルモネラ症徹底した衛生管理で予防

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届出
伝染病

牛、水牛、鹿、豚、いのしし、鶏、あひる、七面鳥、うずら

特徴

徹底した衛生管理で予防サルモネラ菌は多くの種類の動物に感染して下痢や敗血症を引き起こす。家畜伝染病予防法では、ある特定の血清型(ダブリン、エンテリティディス、ティフィムリウム、コレラエスイス)のサルモネラを原因とした、牛、水牛、鹿、豚、いのしし、鶏、あひる、七面鳥、うずらの疾病を「サルモネラ症」として届出伝染病に指定している。

サルモネラは汚染飼料や野生動物などを介して、あるいは保菌動物の導入により農場に侵入する。サルモネラに感染した動物は発症・回復後、または未発症のまま長期間保菌して糞便中に菌を排出し、その菌が農場や周辺環境を汚染し、他の動物への感染源となる。鶏では一部の血清型のサルモネラが介卵感染によりひな鳥に伝播することが知られている。

サルモネラ症は血清型および宿主の種類や年齢により病型が異なる。急性例では食欲不振、元気消失、下痢症状等を示し、主として敗血症により死亡する。慢性例では死亡率は低いものの、腸炎に起因する脱水・削痩(さくそう)などにより発育不良となるため、農家の経済的被害は大きい。


対策

農場へのサルモネラの侵入を防ぐためには、保菌動物や汚染飼料の導入防止、ネズミやハエなど衛生動物の駆除および野生動物の侵入防止、畜舎への人の立ち入り制限や出入り時の消毒等の衛生管理を徹底することが重要である。また、定期的な検査によって保菌動物を発見し隔離を行うと同時に、汚染環境の消毒も予防対策として重要である。牛や鶏ではワクチンが市販されている。

治療には多くの場合、抗菌剤投与が行われるが、近年、多くの薬剤に耐性をもつサルモネラが増えているため、分離菌の薬剤感受性を確認し、効果のある薬剤を選択・使用する必要がある。

[写真:サルモネラの電子顕微鏡写真。棒状の桿菌(かんきん)で、菌体の周囲に線毛(せんもう)を持つ]

(動物衛生研究所 岩田剛敏)

参考情報

・家畜の監視伝染病 サルモネラ症
・家畜の監視伝染病 家きんサルモネラ感染症


情報公開日:2015年9月9日

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