届出伝染病

馬インフルエンザ(equine influenza)

牛鹿馬めん羊山羊豚家きんその他家きんみつばちその他家畜
対象家畜:

1.原因

 

 オルソミクソウイルス科(Orthomyxoviridae) A型インフルエンザウイルス(influenza A virus)。ゲノムは一本鎖(-)RNAで、8本の分節で構成。血清亜型は今までに1型と2型の2つの亜型があり、前者はH7N7 、後者はH3N8である。

 

 

2.疫学


 年齢や季節に関係なく発生する。咳などで排泄されたウイルスを含む飛沫によって伝播する。1型は1980年まで発生が確認されたが、以降報告されておらず、近年流行しているのは2型だけである。

 

 

3.臨床症状


 感染馬は1〜3日の潜伏期間で40〜41℃の高熱を発し、激しい乾性の咳とともに多量の水様性の鼻汁を呈する。二次感染がなければ2〜3週間で回復する。

 

 

4.病理学的変化


 気管支粘膜にウイルスが感染することで、気管支炎を起こす。死亡例では肺水腫と胸膜炎を伴う気管支炎が認められる。

 

 

5.病原学的検査


 鼻汁を材料とし、発育鶏卵尿膜腔内接種によるウイルス分離検査を実施する。RT-PCR法によるウイルス遺伝子検出も補助的診断法として有用。

 

 

6.抗体検査


 感染馬の急性期と回復期のペア血清を用いた赤血球凝集反応抑制試験(HI)。

 

 

7.予防・治療


 不活化ワクチンがわが国では使用されている。

 

 

8.発生情報


 監視伝染病の発生状況(農林水産省)

 

 

9.参考情報


 獣医感染症カラーアトラス第2版(文永堂)、動物の感染症第3版(近代出版)、馬の感染症第3版(軽種馬防疫協議会)

 OIE: Manual of Diagnostic Tests and Vaccines for Terrestrial Animals

 OIE: Terrestrial Animal Health Code


編集:動物衛生研究部門 疾病対策部病性鑑定グループ、文責:ウイルス・疫学研究領域 真瀬昌司

(平成29年9月21日 更新)

  1. 01 ブルータング
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  7. 07 牛伝染性鼻気管炎
  8. 08 牛白血病
  9. 09 アイノウイルス感染症
  10. 10 イバラキ病
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  34. 34 ナイロビ羊病
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  41. 41 山羊痘
  42. 42 山羊関節炎・脳脊髄炎
  43. 43 山羊伝染性胸膜肺炎
  44. 44 オーエスキー病
  45. 45 伝染性胃腸炎
  46. 46 豚エンテロウイルス性脳脊髄炎
  47. 47 豚繁殖・呼吸障害症候群
  48. 48 豚水疱疹
  49. 49 豚流行性下痢
  50. 50 萎縮性鼻炎
  51. 51 豚丹毒
  52. 52 豚赤痢
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  54. 54 低病原性ニューカッスル病
  55. 55 鶏痘
  56. 56 マレック病
  57. 57 伝染性気管支炎
  58. 58 伝染性喉頭気管炎
  59. 59 伝染性ファブリキウス嚢病
  60. 60 鶏白血病
  61. 61 鶏結核病
  62. 62 鶏マイコプラズマ病
  63. 63 ロイコチトゾーン病
  64. 64 あひる肝炎
  65. 65 あひるウイルス性腸炎
  66. 66 兎ウイルス性出血病
  67. 67 兎粘液腫
  68. 68 バロア病
  69. 69 チョーク病
  70. 70 アカリンダニ症
  71. 71 ノゼマ病

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