セント・ジョンズ・ワートと医薬品との相互作用
健康食品として用いられている「セント・ジョンズ・ワート」に含まれる成分に,医薬品との相互作用があることが明らかになりました.
セント・ジョンズ・ワート(St John's wort,聖ヨハネの草,セイヨウオトギリ,学名:Hypericum perforatum)はオトギリソウ(Hypericum erectum)の仲間で,イギリスでは古くから薬草として用いられてきましたが,最近では健康食品として用いられているようです.イギリスやアメリカでは医薬品として認められていませんが,ドイツでは「抗うつ剤」として使われているそうです.
2000年2月に,イギリスのMedicines Control Agency(MCA;当時,現在は Medicines and Healthcare products Regulatory Agency,MHRA)からセント・ジョンズ・ワートとある種の医薬品とのあいだに相互作用があるので,その使用に注意するようにとの情報が出されました.
我が国でも2000年5月10日に厚生省(当時)が,約30種類の医薬品について,当該医薬品を服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないようにとの指示を出しました
これらの根拠になった原著論文が検索では引っかからないので詳しいことは分かりませんが,ヒペリシン(hypericin)がシトクロムP450のある種の分子種(CYP 3A4, 1A2, 2C9)を誘導することが原因のようです.
詳しいことは,イギリスMHRAの情報あるいは,日本薬剤師会の情報をご覧ください.
(2000.5.12 登録,2010.7.7 最終更新) リンク先を最新の情報に修正
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