シトリニン
由来:
Penicillium citrinumやP. verrucosumが産生するマイコトキシン.
オクラトキシンAと同時に飼料から検出されることが多い(3).
毒性:
オクラトキシンと同様に腎毒性を有し,豚の腎障害の原因物質の一つと考えられている(2).しかし,同時に摂取しても相加的に腎毒性を示すことはないとの報告もある(1).
作用機序:
組織の還元型グルタチオン,蛋白質,DNA濃度を低下させる.これらの作用により,腎および肝障害をもたらす.
中毒症状:
多尿,尿糖,蛋白尿などの腎機能障害.BUN濃度の上昇.
病理学的には,腎の腫大,近位尿細管の壊死.
診断:
マイコトキシンの検出(ELISAキットあるいは機器分析).
機器分析は「飼料分析基準」に準ずる.
ELISA法についての注意はこちら.
文献:
1) Braunberg, R.C. et al: Nat. Toxins, 2, 124 (1994).
2) Hald,B.: IARC Sci. Publ., No115, 49 (1991).
3) Scudamore, K.A., et al.: Food. Addit. Contam., 14, 157 (1997).
(最終更新:2006.2.6)