アセビ ネジキ レンゲツツジ ハナヒリノキ
アセビ
学名:Pieris japonica (Thunb.) D.Don
英名:Japanese pieris
分布:山地や草原のやや乾燥地に自生.公園の植栽,庭木としても利用.
ネジキ
学名:Lyonia ovalifolia (Wall.) Drude var. elliptica (Siebold & Zucc.) Hand.-Mazz.
分布:本州(岩手以西)・四国・九州に分布.
レンゲツツジ
学名:Rhododendron japonicum (A.Gray) Suringar
分布:北海道西南部・本州・四国・九州の広い範囲に分布.
ハナヒリノキ
学名:Leucothoe grayana Maxim.
分布:近畿以北、北海道に分布し、山地の乾いた尾根などに多く見られる.
有毒成分
ツツジ科植物はグラヤノトキシン(grayanotoxin)I 〜 IIIを含む.アンドロメドトキシン,アセボトキシン,ロードトキシンはグラヤノトキシンIと同一物質.グラヤノトキシンは細胞膜上のナトリウムチャンネルに結合し,これによって細胞は興奮状態と脱分極状態を持続し,容易にカルシウムが流入するため,骨格筋や心筋の収縮力を高め,期外収縮などを起こす.ネジキの場合,牛は体重の1%の摂取で死亡する(家畜有毒植物学).アセビでは,山羊の場合,体重の0.1%の摂取で中毒(文献2).
中毒症状
グラヤノトキシンは,はじめ迷走神経を刺激し,後でこれを麻痺.採食後数時間で発症し,嘔吐や泡沫性流涎を起こし,軽症では,沈衰,四肢開張,蹌踉,知覚過敏.重症では,四肢の麻痺,起立不能,さらに間歇性の疝痛,腹部膨満,呼吸促迫,脈の細弱不整,全身麻痺.ただし回復は早く,致命率は高くない.
診断法
薄層クロマトグラフィーによるグラヤノトキシンの検出(文献8).
病理学的には,激烈な胃腸炎を認め,皮下血管の怒張,胃腸粘膜ならびに心筋に出血斑,また腎髄質部に軽度の充血がみられる.脳および軟脳膜面は顕著な充血を示す.
文献
(最終更新:2005.1.14)