毒性

小腸のカルシウム輸送系で吸収

スルフィドリル基を持つ酵素を阻害

骨髄のヘモグロビンおよび赤血球生成系を阻害

致死量は?

中毒症状

急性中毒:神経症状(狂騒,呻吟,旋回運動,遊泳運動,痙攣などの興奮期を経て麻痺),消化器症状(ルーメン運動低下,嘔吐,食欲低下,流涎)

慢性中毒:食欲減退,削痩,衰弱,

病理所見

急性中毒:びらん性胃腸炎.著変がないことも多い.病理所見要チェック

慢性中毒:内臓の脂肪変性,結合織の増殖.

封入体?

診断

臨床症状.

全血,肝,腎,胃内容および糞便からの鉛の検出(文献2).

血液中の鉛のおよそ90%は赤血球に結合しているので,全血で分析する.

赤血球δ-アミノレブリン酸脱水素酵素活性の低下(文献2).

Granick-Mauzerall法(文献1)で測定する.最大活性法では変化がないとの報告もある(文献2).

治療

キレート療法:エチレンジアミン4酢酸-2カルシウム,2ナトリウム塩を1〜2%となるように5%デキストロースに溶解し,一日あたり75〜110 mg/kg 体重となる量を2回に分けて,腹腔,皮下あるいは静脈注射.

チアミン:1〜2 mg/kg 体重を静脈あるいは筋肉内注射.

文献

  1. Granick, S., Mauzerall, D., (1958) J. Biol. Chem., 232, 1119-.
  2. 神和夫他(1988)北海道立衛生研究所報,38, 69-72
      ウェブサイトからPDFファイル

 

(最終更新:2005.1.12)


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農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 安全性研究チーム