市販ELISAキットによる飼料中マイコトキシンの分析
食品(主に穀物)中のマイコトキシンを簡便に分析するためのELISAキットが市販されている.
これらのキットは,飼料中のマイコトキシンを検査する場合にも応用可能な場合がある.
しかし,これらのキットの測定対象は主に穀物であるから,飼料に適用する場合は注意が必要である.
特にサイレージの場合は,抽出液中の有機酸が分析を妨害する.また,グラスサイレイージの場合は,抽出液を中和しても分析が妨害されると報告されている(1).
マイコトキシン用ELISAキットは競合法であるので,抗原抗体反応を妨害する物質が存在すると,測定値が高く出る(マイコトキシンが存在しなくても陽性になる)ので注意が必要である.
FAMICの平岡らは,市販の多機能カートリッジカラムを応用し,サイレージ抽出液中の偽陽性原因物質を除去する方法を開発した(2).
以上のように,市販マイコトキシン分析用ELISAキットは,場合によっては飼料の分析にも応用できるが,もし陽性の結果が出た場合は,機器分析による確認が必要である.
市販マイコトキシンキットの情報は下記から得られる(50音順).
文献
1.平岡ら,2006.第59回マイコトキシン研究会学術講演会講演要旨集,p17-18.
2.平岡,2007.れとると,No.28, 15-31.
(注)ここで用いる多機能カートリッジカラム(Multisep#226 AflaZon+ )は本来アフラトキシンおよびゼアラレノン分析用であるが,水抽出液ではデオキシニバレノールはこのカラムを通過し,妨害物質が吸着される.


(最終更新:2008.8.13)