カタバミ ギシギシ
カタバミ
学名:Oxalis corniculata L.
英名:sorrel
分布:日本全土に分布する多年草.畑地の強害草であるムラサキカタバミ(Oxalis corymbosa)は南アメリカ原産の帰化植物で,カタバミよりもやや大きく,淡紅色の花を咲かせる.
ギシギシ
学名:Rumex japonicus Houtt.
英名:curly dock
分布:日本全土に分布する多年草.よく似た植物にスイバ(スカンポ,Rumex acetosa)がある.スイバの葉の基部が矢尻型になっているのに対して,ギシギシの葉の基部は丸いのが特徴.
有毒成分
カタバミ,ギシギシ,スイバなどは可溶性のシュウ酸を含む.シュウ酸は消化器粘膜を刺激して炎症を起こします.また多量のシュウ酸が体内に吸収されると体液,組織のカルシウムと不溶性の塩を作るため低カルシウム血症を起こす.腎臓ではシュウ酸カルシウムの結晶で尿細管が塞がれることがあり,結晶が脳組織に及ぶと,麻痺と中枢神経系の障害が起こることがある.シュウ酸は第一胃内の細菌 Oxalobacter formigenes によって分解される.したがって,日常的にシュウ酸を含む植物を少しづつ摂取することにより,第一胃内でのシュウ酸分解能が高まり,動物のシュウ酸吸収量は少なくなって中毒になりにくくなる.
中毒症状
急性中毒では,流涎,胃腸炎,重度の下痢,筋肉の振せん,瞳孔散大,強直性痙攣,発汗,虚脱,体温低下などがみられる.慢性の影響・馬
診断法
植物中の可溶性シュウ酸は,キャピラリー電気泳動法で定量.
血液生化学的所見では,低カルシウム血症,高窒素血症が急性中毒のよい指標であるが,亜急性の場合これらの変化は明かではない.
病理学的には,胃腸炎を主病変とし腎炎を伴う.これらの臓器には出血性の変化がみられる.特徴的所見として,腎臓主部,局部の細尿管腔内に無色の多角形様結晶物(シュウ酸カルシウム)が見られる.
文献
(最終更新:2005.1.11)