血清中フィロエリスリンの検出(肝性光線過敏症の診断)
放牧中の動物でのsecondaryあるいは肝原性(hepatogenous)な光線過敏症は,肝障害によって起こる.肝がクロロフィルの代謝産物で photodynamicなフィロエリスリン(phylloerythrin)を血中から胆汁へと充分に排泄できないことによる.したがって,青草を食べている動物では,種々の肝毒性物質が光線過敏症の原因となる.
肝性光線過敏症の診断には,血清中フィロエリスリンの検出を行う.
フィロエリスリンは特徴的な蛍光スペクトルを有するので,血清の蛍光スペクトルを観察することにより,フィロエリスリンの存在を確認できる.
方法
血清をそのままあるいは必要に応じて水で希釈.
励起波長425 nmで蛍光スペクトルを測定.
フィロエリスリンは650 nm付近にピークを持つ蛍光を発する.
測定の具体例
使用機器:島津 RF-5300PC
測定条件:スリットは励起,蛍光とも 10 nm.感度 high.セルはマイクロセル.血清はおよそ0.5 ml使用.
文献
New Zealand Vet. J. 51, 99-103 (2003).
臨床獣医, 24(1), 27-33 (2006).
(最終更新:2007.10.3)