ゼアラレノン

 

由来:

麦類やトウモロコシに寄生したF. graminearumなどが産生する.

デオキシニバレノールなどのトリコテセンと同時に検出されることも多い.

作用機序:

エストロジェンのアゴニストとして作用.

ゼアラレノンは肝臓,消化管粘膜,赤血球あるいは消化管微生物によって代謝され,α-ゼアラレノールおよびβ-ゼアラレノールとなり,それぞれはさらに代謝されてαおよびβ-ゼアララノールとなる.この代謝反応は動物種によって大きく異なる.

ラット子宮細胞質のエストロジェンレセプターに対する結合活性はα-ゼアララノールがもっとも強く,以下α-ゼアラレノール,β-ゼアララノール,ゼアラレノン,β-ゼアラレノールの順である(3).

家畜の中では豚の感受性が高い.飼料に含まれることが許容されるゼアラレノンの最大値が1.0ppmと暫定的に定められている(2002年,農水省畜産部飼料課長通知).

中毒症状:

未成熟豚の外陰部の肥大.性成熟豚の発情間隔の延長.妊娠豚の死流産などが見られる.流産(2)や卵巣周期と無関係な発情兆候(1)などがみられる.

診断:

飼料からのマイコトキシンの検出(ELISAキットあるいは機器分析).

機器分析は「飼料分析基準」に準ずる.

分析法についてはこちら

文献:

1) Coppock, R.W. et al.: Vet. Hum. Toxicol., 32, 246 (1990).

2) Kallela, K. and Ettala ,E .: Nord. Vet. Med., 36, 305 (1984) .

3) Ueno, Y. and Tashiro, F.: J Biochem (Tokyo), 89, 563 (1981).

 

 

(最終更新:2005.1.13)


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農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 安全性研究チーム