暖地で発生が多い斑点性の糸状菌病。病斑は短い紡錘形で、灰白色、周縁部は褐色となることが多い。大きさは長さ2-5mm程度であるが、激発すると病斑が融合し、葉全体を枯らす。病原菌の種については、まだ十分検討されていない。 |
篠原ら(1985)は病原菌をSorosporium cenchri Henningsであると推定したが、左図とは病徴が異なると考えられる。 |
梅雨入り前から地際部で発病し、病斑が葉鞘を伝って上部へ進展する。病斑は周縁部褐色、中心部灰白色の雲形斑となる。発生後期には病斑上に褐色で表面が滑らかな菌核をつくり、これが地面に落ちて翌年の感染源となる。高温(特に30℃以上)高湿条件で多発する。病原菌は牧草葉腐病、イネ・ソルガム紋枯病などと共通している。
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沖縄県名護市および今帰仁村で発生。ハイキビ(Panicum repens L.)およびオヒシバにも発生する。病斑は黄褐色〜赤色の短条斑,小斑点ないし楕円斑で,草種によっては激発する。 |
1997年に山口県山口市で発生。葉および葉鞘に、周縁緑褐色〜褐色、内部は灰緑色〜灰白色、楕円形の病斑を生じる。病徴は初め地際部の葉鞘から現れ、次第に上位へと進展して、株全体を腐敗させる。病斑部には褐色〜灰褐色の菌核を形成する場合がある。病原菌は1998年に培養型TBとされたが、1999年にはTAと訂正された。
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1997年に山口県で、2003年に沖縄県石垣島および西表島のギニアグラス草地で発生を確認した。病徴は,葉身・葉鞘に楕円形から紡錘形ないし不整形,大きさ2-5 x 1-2mm,周縁部は濃褐色,中心部は灰白色の病斑を多数形成する。病原菌はLeersia-Setaria (LS) groupに属する。 |
2010年3月に沖縄県石垣市で発見された新病害。発病した穂は大きく膨れ、中から灰色〜灰黒色の黒穂胞子を露出し、これが飛散してまん延する。罹病性品種では多くの穂が黒穂に置き換わるため、種子生産を大きく阻害する。 |
暖地で発生が多い斑点性の糸状菌病。病斑は短い紡錘形で、灰白色、周縁部は褐色となることが多い。大きさは長さ2-5mm程度であるが、激発すると病斑が融合し、葉全体を枯らす。病原菌の種については、まだ十分検討されていない。 |