バミューダグラスの病害


斑点病(hanten-byo) Leaf spot
病原菌:Bipolaris peregianensis Alcorn (= Cochliobolus peregianensis Alcorn)、子のう菌
 2003年10月に鳥取市で発生した新病害。葉に斑点を形成する糸状菌病。病徴は葉身および葉鞘に、楕円形から紡錘形、褐色〜紫褐色、大きさ2-8×1-2mm程度の病斑を形成する。多発すると株全体が枯れ上がる。


褐条葉枯病(katsujou-hagare-byo) Brown stripe
病原菌:Bipolaris heveae (Petch) Arx (= Cochliobolus heveicola Tsukiboshi et W. H. Chung)、子のう菌
 2002年春および秋に沖縄県石垣市の芝地で発生した新病害。葉に斑点を形成する糸状菌病。病徴は葉身に暗褐色、大きさ2-5×0.5-1mm程度の条斑を形成する。多発すると葉は黄化・枯死する。ノシバ褐条葉枯病菌と同種。


黒穂病(kuroho-byo) Smut
病原菌:Ustilago cynodontis (Passerini) Hennings、担子菌


ミイラ穂病(miiraho-byo) Black choke
病原菌:Ephelis japonica Hennings、不完全菌
 暖地で発生の多い穂枯性の糸状菌病。出穂後、穂が灰色から黒色の菌叢に覆われ、枝梗が互いに接着された状態となり、穂全体がかびる。葉には白色の菌叢が葉脈に沿って条状に現れる。病原菌はエピファイトとして植物表面に感染し、感染植物は耐虫性を持つようになることが報告されている。


さび病(sabi-byo) Rust
病原菌:Puccinia cynodontis Lacroix ex Desmazieres、担子菌


白枯病(shirogare-byo) Leaf blight
病原菌:Cochliobolus cynodontis Nelson、子のう菌
 葉に斑点を形成するバミューダグラスの代表的な葉枯性病害。病徴は葉身および葉鞘に、楕円形〜不整形、灰緑褐色〜褐色、周縁部濃褐色で、大きさ3-5×1-2mm程度の病斑を形成する。多発すると葉が淡褐色〜わら色となり、葉全体が白く枯れたように見える。芝地ではパッチ症状となる。

最初のページに戻る